卒业论文作成の指针.doc

卒業論文作成の指針?総論 小野寺健 目次 Ⅰ 始めに 何故論文作成に、豊かな感性が必要なのか 　大学で学ぶ意義についての参考資料 　まなび再考 外国語学習の意義に関する参考資料 Ⅰ-1 卒業論文作成の意義 論文作成の意義に関する参考資料 Ⅱ　卒業論文とは如何なるものか 論文についての参考資料 Ⅱ-1 卒業論文における形式要件について Ⅱ-1-1論文における脚注の機能 脚注についての参考資料 Ⅱ-1-2章の構成が決まれば、八割方完成 章の構成についての参考資料 パソコンの利用についての参考資料 Ⅱ-2 卒業論文における実質要件(学術的価値)について 独創性についての参考資料 ※学術的価値(独創性)についての判断基準1. ※学術的価値(独創性)についての判断基準2. 学術的価値(独創性)についての判断基準3. 学術的価値(独創性)についての判断基準4. 学術的価値(独創性)についての判断基準5. 学術的価値(独創性)についての判断基準6. ※Ⅲ 卒業論文を書くための「三つの決め手」 Ⅲ-1 テーマの選定 ※Ⅲ-1-1 学士論文は、テーマの選定が決め手 テーマ選定についての参考資料 Ⅲ-1-2 テーマは、学生が自由に決められるのか テーマ選定の基準 Ⅲ-1-3 テーマの絞込みが肝要 テーマの絞込みに関する参考資料 Ⅲ-1-4　論文作成には、ある程度の時間が必要(熟成期間の重要性) 時間の必要性に関する参考資料 Ⅲ-1-5 興味があれば、良い論文が書けるのか Ⅲ-1-6 同じ材料であっても、切り口(調理の仕方)が異なれば、出来上がる料理は別物 Ⅲ-1-7 基礎学力(教養)の涵養が決め手 読書についての参考資料 教養についての参考資料 教養を高めるための参考文献 Ⅲ-2 指導教授の役割 Ⅲ-2-1 指導開始の時期 指導教授の選び方に関する参考資料 ※Ⅲ-2-2 指導教授の指導のあり方 指導のあり方に関する参考資料 Ⅲ-2-3 少人数ゼミの活用 指導教授の重要性に関する参考資料 Ⅲ-3 参考文献の利用 資料の利用に関する参考資料 Ⅲ-3-1 概説書または入門書の活用 ※Ⅲ-3-2 先行研究の引用 先行研究の重要性に関する参考資料 ※Ⅲ-3-3 孫引きは厳禁(論文作成の基本原則) 原典の引用に関する参考資料 Ⅳ　結びに Ⅳ-1 卒業論文に取り組む姿勢 Ⅳ-1-1 強いモチベーションが必要 Ⅳ-1-2 遊び心の大切さ 論文作成に取り組む姿勢についての参考資料 Ⅳ-2 卒業論文執筆の環境 論文執筆の環境に関する参考資料 習慣の確立に関する参考資料 食事の配慮に関する参考資料 知的交流に関する参考資料 Ⅳ-3 お金の使い方について お金に関する参考資料 Ⅳ-4 結び 普遍性に関する参考資料 論文作成に関する参考文献 参考資料 Ⅰ 始めに 卒業論文作成は、学業の集大成というべき課業であり、受動的になり勝ちな外国語教育においては、学生が能動的に、学問に取り組むことの出来る唯一の機会である。 そもそも大学における日本語教育は、外国語学校とは異なり、日本語を読み?書き?話すことが究極の目的ではなく、論理的思考回路の構築と、豊かな感性を育むことが、大学における外国語教育の「あるべき姿」です。 そして、卒業論文作成は、1.学問、2.仮説の定立、3.検証、4.自説の確立という過程を経ることにより、その有効性が検証されますので、真の学問としての価値を、更に高めることが出来ます。 また、特に3.検証作業は、自己を客観的に見る目を養い、比較や利益考量を通じて、社会との調和や他者に対する思いやりを、学ぶことが出来ます。 別の言葉でいえば、社会で生きるための知恵である「バランス感覚」の陶冶が、卒業論文作成を通じ、身に付けることが出来るのです。 このように卒業論文作成は、大学教育の中核をなす課業であるが、現状は一部の先進校を除いて、指導する教師や参考文献利用の制約もあり、等閑にされているのが現実である。 そこで、本稿は、大学における日本語教育への警鐘として、敢えて、浅学非才を省みずに提起する「卒業論文作成の指針?総論」である。 日本語教育の現状と課題 　従来の日本語教育が、少数のエリートを、少数のエリートが教えると言うエリート教育の側面を有していたのに対し、現在は、大学教育が大衆化しており(同世代の15%以上が大学に入学)、これまでであれば、大学教育と無縁の者が入学し、教壇に立つ素養に欠ける者が、教鞭を取ると言った教育の希薄化が、著しく進んでおります。 　しかし、このような状況の中で、社会の求める学生の資質は、寧ろ実務能力を含めて高まっており、これまでの延長的な教育に対し、懐疑の声が多く寄せられている。 　そして、このような趨勢を助長したのが、リーマン?ショックである