心身関係とそれを超えたもの─魂の永生を巡るベルクソ.docxVIP

[テキストを入力] 　　　　　　　　　　　　第21回身心変容技法研究会　　2014/05/15 京都大学稲盛財団記念館　 PAGE \* MERGEFORMAT4 PAGE \* MERGEFORMAT9 　　　心身問題と魂の死後存続―─ベルクソンの哲学的思索を手引きにして 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　棚次 正和（京都府立医科大学） 1　「心身問題」が含む問題 1-1 心身分離と心身統合、心身の根底にあるもの 　　心身問題の変容、心身問題から心脳問題へ 　　hard problemとeasy problem 　　脳神経外科医アレグザンダーの臨死体験 　　二分法の前提──二の一（心身合一）か、一の二（身心一如）か 心身分離説と心身統合説 　　心身二元論の理論的不備──心身合一の根拠が不明。心身相関が成り立つ根拠が不明。心身関係全体が自己超越や自己実現へ向かう方向性が不明。 　　心身論の図示 ■一元論 M1　 M2 　　　　　　　　 M1　 M2 　　　　　　　M1　 M2 B1 B2 B1 B2 　　　　　　　B1 B2 【唯心論?観念論】 　【唯物論】　　　　　【思考可能な二元論】 ■二元論 M1　 M2 　　　　　　　　 M1　 M2 　　　　　　　M1　 M2 B1 B2 B1 B2 　　　　　　　B1 B2 【心身二元論(相互作用)】　　【心身平行論】 【随伴現象論】 ■三元論 　 　　　　　　　　　 S　 　 S 　　　　　　　M1　 　 M2　　　　 M B1 B2 B 1-2 用語の混乱 　　霊、霊性、霊魂、魂、心、心霊、心魂、心性、心理、精神など 　　spirit-soul, esprit-ame, Geist-Seele, ＋ mind, heart (coeur, Herz) 「身体」概念も同様に混乱しているはず。用語の混乱は、認識の混乱に他ならない。　 (spirit) mind body 二元論　　2A 2B 2C 2D 2E 2F 2G　　 2H  心 魂 精神 霊魂心魂精神霊魂身(体)身(体)身体身体身(体)身(体)身体身体 霊　（不生不滅の実在） 　 魂　（生滅する現象） （生滅する現象） spirit mind body 三元論 　 3I 3J 3K 3L 3M 魂霊(性)霊(性)精神霊(性)心魂心心精神身(体)身(体)身(体)身体身体  2　ベルクソン哲学の帰趨するところ──魂の死後存続、身体からの魂の独立 　　ジャック?シュヴァリエ『ベルクソンとの対話』(Entretiens avec Bergson, 1959)　 個人の死後存続に関する三つの証拠──「第一は、現世において彼岸に参与していると感ずる神秘家の経験、これはけっして彼岸を排除するものではありません。第二は意識、つまり、この世において、すでに、身体的器官としての大脳から無限に溢れている魂。これは『物質と記憶』の論拠です。最後に、第三に、心霊科学は、肉体的な目で見える機構によって、死後存続の低位部分のなにものかを知覚させてくれます。これは、おそらく死後存続ではないでしょうが、このような証言は、現代の人間にとって重みをもつ唯一のものと思われます」(訳181)。1932年4月3日　 魂の死後存続( survivance de l’ame) 2-1 神秘家の神秘的経験 　『道徳と宗教の二つの源泉』(Les deux sources de la morale et de la religion, 1932)　　 ベ