大切なことはすべて君が教えてくれた 第2话.docVIP

大切なことはすべて君が教えてくれた　第２話 『女の闘い』 上村夏実（戸田恵梨香）と柏木修二（三浦春馬）は、共通の友人でもある ウエディングプランナーの東堂さやか（篠田麻里子）と相談しながら 結婚式の準備を進めていた。 「招待状どうする？ 　こっちで出すことも出来るけど。」とさやか。 「駄目。二人で郵便局に持ってく。 　二人で並んで、せーの、で出すの。」と夏実。 「へー。意外。 　そういうのこだわらないタイプかと思ってた。」とさやか。 「二人の未来が決まる瞬間でしょ？ 　腹くくったか確認できんのよ。」 「???あ、試されてんの？」と修二。 「このガツガツいく感じかなー。」とさやか。 「何よ。」と夏実。 「私に足りなかったものは。」 「まあ、それもあるかもね。 　修二は首にリードつけておかないと動かない子だから。 　あっ。」玉ねぎを落とす夏実。 「俺は子犬かっと。 　玉ねぎがかわいそうだよ。」 「ごめん。」 「はい。」 「ありがと。 　あ、修二。あのボール取って。」 「あんた達ってパズルみたい。 　二人とも凸凹なのに、ぴったり収まる。 　修二君は比べてみたわけだ。 　自分の形に合うピースはどっちか。」 「比べてないって。」 「あ、まさか、重なって、ないよね？」 「何！？許せない！」 夏実が包丁を握り締めると、修二は慌てて飛び退く。 「冗談よ。何？そのビビり方。」 「???」 「うん？」 「あ、ないないない??。」 「何？それ。分かってるよ。」 「こんだけ分かり易かっら何も出来ないね。」とさやか。 「修二はそういうこと出来る男じゃないもんねー。」 「???」 修二は、教え子の佐伯ひかり（武井咲）と関係を持ってしまったことが 心に重くのしかかり、夏実たちと話していてもどこか上の空だった。 元カノと婚約者。 こんなに和やかに過ごせるものなのでしょうか。 　 ある日、夏実が顧問を務めるバスケットボール部にひかりがやってくる。 バスケットボール部に入部したいのだという。 夏実は、２年生でしかもまったくの初心者のひかりに一瞬戸惑うが、すぐに 笑顔を見せて入部を許可すると、さっそく一緒に基本練習を始めた。 そんなふたりの姿を、通りがかった修二が気づく 「！！ 　???何だあれは???。 　婚約者と??? 　過ちで寝てしまった女が??? 　何でパスし合ってんだ？」 修二に気づいた二人が微笑みかける。 「???笑ってるし。」 さなえと夏実も不思議な関係。 こっちはこっちでもっと複雑。 修二の呟きに笑ってしまった。 ほどなく、修二のもとにひかりがやってくる。 「先生。」 「???ああ、佐伯。」 「バスケ部に入部したの。」 「???何で？」 「バスケ、やりたいだけだけど？」 「???そう。」 「上村先生っていいよね。私、あこがれてるんだ。」 「???うん。」 ひかりは言葉少ない修二に、ポケットから携帯電話を取り出して見せる。。 その画面にあったのは、修二の寝顔とヤケドの跡が残ったひかりの手首が 映っている写真だった。 修二の心を見透かしたような笑みを見せるひかり。 「あの朝の先生。 　大丈夫。上村先生には見せないよ。 　携帯見つかったら、没収されちゃうし。」 「携帯にカメラをつけようと言ったのは、 　一体どこの誰だろう。 　素晴らしい発明は、僕の最悪の瞬間を捉えていた。」 妙に冷静なつぶやきの修二。 こんな写真を撮っていたなんて、ひかりは修二をはめようと 近づいたとしか思えない。 別の日。 登校途中のひかりは、新聞配達のバイトを終えた望未(剛力 彩芽)に呼び止められる。 「おはよ！」 「おはよ。」 「今ね、新聞配達終わったとこなんだ。 　健全でしょ？これぞ学生のアルバイトだよね。」 「???」 「あっ。 　あのさ、この間の私の恰好、ヤバかったでしょ？」 「???」 「いや、あれはないわ。忘れて。 　私も、あの後あんたがどうしたかは聞かない。ね？」 「???」 あの夜、メイド姿の望未と、ドレスアップしたひかりは偶然町で会っていた。 二人はこの時知り合った？ ひかりの取れてしまったつけまつげを、望未が直してあげていました。 鏡の並んだ場所、お店の控室？ 「???うん。」 「あー！良かった！ 　よし。じゃあこれ。朝練頑張って。 　あとでね！」 夏実はひかりの朝練にも付き合っていた。 「ねえ、佐伯さんは、何でバスケ部に入ろうと思ったの？」 「うん。顧問が上村先生だったから。」 「え？」 「この間準備室で、先生のこと、好きになっちゃった。」 「???」 「他に特別な理由なんかないよ。」 「???私たちってさ、バスケ部である必然性が全くないわね。」 二人は笑いあう。 そのとき夏実の脳裏には、自転車