海を渡ったほとけさま.docVIP

八倉比売神社の石棺の蓋 徳島県 　神社の古墳から出土。中央の文字がパーリー語で、?宇宙の中心?と読める。 　徳島県の中央に聳える剣山は高天原と言われている。この神社の主神は天照大神と伝えられており、まさに宇宙の中心なのである。 彦島にある岩刻文字 山口県 　これは拓本である。その後の研究で、北九州や山口県に同じような図柄が発見された。 ◇日本にもインドの文字が 　日本にも有史以前にインドの文字が石に刻まれていると主張する人達もいる。阿波?徳島の古代史研究会の人逹である。私が徳島の出身だから肩を持つ訳ではないが、阿波の古代史には大変不思議な伝承が色々とある。主峰「剣山」をめぐって此処が「高天原であった」とか「邪馬台国であった」とか、又「ＢＣ９世紀、ソロモン王の死後、ソロモンの秘宝が運び込まれた」とか「元総理?三木武夫氏や元副総理?後藤田正晴氏は、稲飯尊（イナイノミコト?謎の先住民の王で稲飯姓の神主が現存している）の後裔である」とか。事実ソロモンの秘宝発掘には賞金として５億円が賭けられている現状である。 　その山中に「天岩戸別八倉比売神社」という延喜式内大社があり、地元では祭神は間違いなく天照大神であると主張している。その裏山の古墳から出土した石棺の蓋に不思議な図柄があって、インドのパーリー語で「宇宙の中心」という意味に読めるというのである。墓の横にある５角形の井戸が又自称古代史家の想像をたくましくしている。「５」は神聖な数で、スバルの５つ星→スメル→統めるにつながり、この井戸が古事記等に出てくる「天の真名井」であるという。 ◇解読出来るか超古代文字?岩刻文字（ペトログラフ） 　海上交通による人類の移動?文明の交流を文字によって考察してみたが、更に古い文字［ＢＣ４５００年頃の岩に刻まれた文字（？）］が世界的に話題になりつつある。 　この岩刻文字は、吉田信啓氏（広島大学卒業?西日本新聞社外スタッフ）が高校の教師時代、下関市?彦島で岩に刻まれた不思議な図柄を発見した。その後北九州や山口県を中心として同じ様な図柄が次々と発見された。一方それらに似た図柄は、太平洋の彼方ハワイやアメリカ西海岸で以前から発見されていたが、解読不能として放置されていた。吉田氏は日本で発見された資料をシュメール文字【注３】や日本の神代文字 シュメール文字の説明 古代シュメール復元船 　この復元船は、インドから沖縄までの実験航海に成功した。 中国?殷?の甲骨文字 　この象形文字にも時代と共に変遷した。 を参考にしながら解読を試みていた。その努力もあってアメリカの資料が更に有力な味方となり解読作業は大きく前進している模様である。若しこの超古代文字が世界中共通の文字として解読出来れば、メソポタミア→日本→アメリカ西海岸→南太平洋諸島、別の見方をすれば、アラビア海→インド洋→太平洋という海上交通が約６５００年前に行われていたという事になるのである。 　【注３】シュメール帝国（又の名をスメル帝国）と　いうのは、メソポタミアの下流域?ウル地方に建てられた国で、歴史書によればＢＣ４０００年頃建国の「ウル王朝」の事である。高い文明を持ち、東洋民族といわれている。ＢＣ４５００年頃使われ始めたシュメール古拙文字（象形文字）は中国の漢字に強い影響を与え、後に作られたシュメール文字（楔形文字）は西洋のアルファベットの基となった。 　ウル第３王朝は、セム族等の騎馬民族に周りを囲まれＢＣ２００６年「ウル滅亡哀歌」と共に滅亡した。海上に逃れたといわれているが行先は定かではない。１説によると現パキスタンのモヘンジョダロや、中国の殷帝国はシュメール人の再建国ではなかったかといわれている。序でだが阿波の先住民「稲飯尊」一族はシュメール人という説もある。 石窟庵の釈迦如来 韓国?慶州?仏国寺 　この仏様は韓国の観光案内のポスターにも使われているが、手の印からは釈迦如来である。ところが脇侍の菩薩を巡って話題を投げかけている。 背後にある菩薩 　左---観音菩薩 　右---文殊菩薩 　この観音菩薩は本文にある通り、阿弥陀如来の脇侍である。普通にいう11面観音できりりと締った顔立ちは当時の韓国人の姿を模したのだろうか。 　文殊菩薩にも疑問がある。シルクロード経由の文殊菩薩は獅子に乗っている。ここでは獅子がいない単なる立像である。 ◇韓国?慶州の石窟 　話は変わるが、統一新羅の都?慶州に仏国寺（ＡＤ８世紀）という古いお寺がある。本尊は釈迦如来、奥の院に毘盧舎那仏、別棟に阿弥陀如来や観音菩薩が祭られている。しかし統一新羅の建国の原動力となった弥勒菩薩は見当たらない事を以前のレポートで報告しておいた。その仏国寺の裏山に「石窟庵」という石で組立てた石窟が戦後発見され