政府所有食糧等の自主保管マニュアル（倉庫編）.docVIP

政府所有食糧等の自主保管マニュアル（倉庫編） （主な改正点） １　必要に応じて細目の名称等を寄託契約書別紙１の「自主保管マニュアルの取扱い」に即した名称に見直し、「保管計画の策定」等の細目を追加した。 ２　寄託契約書に定める報告に関する記述を盛り込んだ。 ３　準低温に関する記述を削除した。 ４　カビの着生等品質劣化の兆候が認められる場合は、食品衛生法に定める厚生労働省の指定検査機関等の第３者機関にカビ等の着生等についての分析を依頼することとされていたが、「所管官庁へ報告しその指示をうける」こととした。 ５　下敷材料の台木の形状に関する記述を削除した。 ６　「ですます調」を「である調」とした。 現　　　行 改　正　案 　政府所有食糧等の保管管理につきましては、保管する食糧等の性状、倉庫の立地、構造、機能及び地域の気象条件を考慮した合理的な自主保管マニュアルを定め自己責任のもとに適切な保管を行い、品質管理及び事故防止等に万全を期します。 第１　保管管理体制の確立 　１．保管管理の責任体制 　　　経営責任者（社長等組織の代表者）を総括責任者とし、その下に上級責任者、保管責任者、はい作業主任者及び入出庫責任者等を配置します。 　　　総括責任者と上級責任者、保管責任者、入出庫責任者等は組織の規模により兼務することができるものとします。 　２．責任者の責務 　　(1)　総括責任者 　　　　総括責任者は、保管業務に必要な技能及び知識を有する職員の中から上級責任者、保管責任者、入出庫責任者及びはい作業主任者を任命し、政府所有食糧等（以下「食糧等」という）の保管管理に関する適切な指導?監督を行います。 　　(2)　上級責任者 　　　　上級責任者は、総括責任者を補佐するとともに、保管管理の実態を常に点検?確認し、保管責任者の指導?監督を行います。また、その結果について定期的に総括責任者に報告します。 　　(3)　保管責任者及びはい作業主任者 　　　　保管責任者及びはい作業主任者は自主保管マニュアルに定める事項を確実に実行するとともに、常に、自らの創意工夫によって受託品の品質保全と事故の防止に努めます。また、荷役作業に必要な機械器具の点検、整備並びに荷役作業を指揮し安全管理の業務を遂行します。 　　　　保管責任者は、はい作業主任者が兼務することができるものとします。 　　(4)　入出庫責任者 　　　　入出庫責任者は、保管責任者の指示により、安全な荷役作業に努めます。 　　　　入出庫責任者は、はい作業主任者が兼務することができるものとします。 第２　保管管理の実施 　１．米穀の低温保管 　　　米穀の安全性及び良好な品質を保持するため、原則として全量を低温倉庫又は準低温倉庫で保管します。 　２．保管数量の確認等 　　　保管責任者は、以下の事項を行います。 　　(1)　総括責任者又は上級責任者と協議の上、倉庫の立地、構造、面積、収容力、期別入出庫数量及び保管可能数量等を常に把握しておきます。 　　(2)　混蔵保管の禁止 　　　　食品衛生法上問題となる可能性のある物質を含む物品や、特有の匂いのある物品等、米穀の品質に影響を及ぼす恐れのあるものは混蔵しません。 　　(3)　トレーサビィリティー等の確認 　　　　入庫に際してその貨物の品質、性状並びに確認可能な略歴等をチェックし、管理日誌に概要を記録します。 　３．入庫準備 　　　保管責任者は食糧等の入庫に先立ち以下の準備をします。 　　(1)　倉庫内外の清掃 　　　　床、内壁面及び倉庫周辺（下屋、排水溝等）の清掃、整理、消臭を行います。また、生じたごみ等は適正に処理します。 　　　　必要に応じ、空くん蒸を行い、害虫とそ害の発生の予防に努めます。低温倉庫においては、冷房機の熱交換機、ドレンパイプ等の点検清掃を行います。 　　(2)　下敷材料の清掃等 　　　　使用する下敷材料は清掃、防虫措置及び乾燥を十分に行います。 　　(3)　破損箇所の補修 　　　　各倉庫内外を点検し、雨濡れ等保管管理上問題の生じる恐れがある場合は、これを完全に補修します。 　　(4)　くん蒸倉庫においては、「政府所有食糧等のくん蒸実施要領」に基づき、必要に応じ、気密試験を行い、その結果を確認の上、くん蒸倉庫の認定を受けます。 　　(5)　照明器具の点検 　　　　庫内の適切な場所に照明器具を設置し、入出庫、検数、品質管理のほか庫内作業の安全確保に十分な照度を確保します。 　　(6)　管理器具の点検整備 　　　ア　温湿度計、穀温計、水分計、梯子、台秤等は十分点検し安全かつ正確なものを整備します。 　　　　　なお、温湿度計を各倉番に１つ以上整備し、穀温計はロット数を考慮して必要な個数を整備します。 　　　イ　フォー