NEJM勉强会2004第6回040428実施Aプリント.doc

NEJM勉強会　2004第６回　04/04/28実施　Aプリント 　　　　　　 担当：國島（kunishimakanako@ams.odn.ne.jp） Case1-2004: A 49-Year-Old Woman with Asymmetric Painful Neuropathy (Vol 350;2 166-176) －非対称性で有痛性の神経障害を有する49歳の女性－ 【患者】【現病歴】”紫になって冷たく”なるが関節痛や関節腫脹は経験した事が無い。精査のため当院入院となった。 【既往歴】【家族歴】【生活歴】職業【入院時常用薬剤】【入院時現症】 GENERAL STATUS 良好。発熱(-)、悪寒(-)、体重変化(-)、盗汗(-) SKIN 右手の指先は明るい色をしていて、萎縮 (+)。右手の第2?3指に腫脹(+)。以前水疱があった部位に色素沈着(+)。右の背中にわずかに色素の薄い部位あり。　 HEENT、LUNG、HEART、ABDOMEN n.p.　EXTREMITIES 両側足先にmildな浮腫(+)NEUROLOGICAL　[Cranial]顔面V2領域の痛覚低下。それ以外 n.p., nystagmus(-) [Motor] MMT； EDL 4/4, それ以外 5/5, tremor(-)　[Sensory] 上肢；右手の第1?2?3指では全種類の感覚低下あり。痛覚に関しては両手背側でより低下し、掌側では指先にいくにつれて低下。下肢；振動覚が両側つま先で低下、痛覚は左の足首より末端と、右のつま先で低下。[DTR] n.p. Babinski(flx/flx) [Coordination] FTN(N/N), gait n.p., Romberg (-/-) [others] Tinel’s sign(-)、末梢神経の肥大(-) 【入院時検査所見】尿検査normal　 SEROLOGICAL TSH正常、RF (-)、各種抗核抗体(-)、抗myelin-associated glycoprotein抗体(-)、抗neuronal nuclear antigen抗体(-)、sulfatide自己抗体(-)、GALOP自己抗体(-)、抗Jo1抗体(-)、抗Scl70抗体(-)、HBc抗体(-) 血清蛋白電気泳動 γ-グロブリン分画の軽度び慢性上昇を認めるが、normal pattern. 運動神経伝導検査（左の腓骨神経と左右の後脛骨神経）　H反射誘発あり。右の後脛骨神経で正常振幅、左の後脛骨神経と左の腓骨神経で振幅減少。 針筋電図　左足の短指伸筋、母指外転筋、長指屈筋、右足の母指外転筋でfibrillation potential　(+)、左足の前脛骨筋と短指伸筋、右手の短母指外転筋でre-innervationの所見が得られた。伝導速度は正常。 【入院後経過】