腫瘍内科医（呼吸器系）専門医コース-ホーム.pdfVIP

14 腫瘍内科医（呼吸器系）専門医コース （１）コースの全体像 肺癌は増加の一途を辿っており、呼吸器内科医の扱う疾患のなかで最も多いもの であり、肺癌の診断?治療は、呼吸器内科医の職務のうち最も多くのウェイトを占 めるものである。近年、癌患者の診療においては、緩和ケアや精神的サポートなど も重要であり、臨床腫瘍学全般を横断的、専門的に習得した臨床腫瘍内科医が必要 とされている。しかし、横断的知識だけでは、実臨床においては十分ではなく、肺 癌の診療においては、呼吸器専門医の縦軸と腫瘍内科専門医の横軸を併せ持った専 門医が必要とされる。本コースでは、すでに呼吸器専門医を取得した医師あるいは 取得準備中の医師に対して、臨床腫瘍内科学の専門的教育を行い、癌化学療法専門 医の取得をめざす。 （２）コースの概要 コース名：獨協医科大学病院腫瘍内科医（呼吸器系）専門医コース 大学病院? 診療科名 専門分野名 指導者 目 的 養成(受 期 間 医療機関名 数 入)人数 獨協医科大 呼吸器?ア 呼吸器内科 １名 呼吸器疾患全般の ２名 1年６ 学病院 レルギー内 学および臨 診療 か月間 科 床腫瘍学 臨床腫瘍学の習得 獨協医科大 腫瘍センタ 呼吸器腫瘍 １名 外来化学療法 １名 6か月 学病院 ー 分野 間 合計養成（受入） 人数 ２名 （３）コースの実績 当院では呼吸器アレルギー内科で肺癌の診断および内科的治療を施行しており、 phase I、 II、 III の治験（自主研究および多施設共同研究）も多数施行している。 常時、40 －50 症例の入院患者があり、外来化学療法も積極的に施行している。腫瘍 センターとも協力し緩和ケアにも取り組んでいる。 （４）コースの指導状況 日本がん治療認定医機構暫定教育医および日本臨床医腫瘍学会暫定指導医が在籍 し、懇切丁寧な指導を行っている。現在数名の医師が、がん化学療法専門医取得に 向けて修練中である。 （５）専門医の取得等 学会等名 日本臨床腫瘍学会 資格名 がん化学療法専門医 資格要件 1. 申請時点で2 年以上継続して学会員であること。 2. 申請時において5 年以上がん治療に関する研究活動を行っ ていること、およびがん治療に関する十分な業績があるこ と。 3. 研修認定施設において本学会所定の研修カリキュラムに従 い、2 年以上臨床研究を行いこれを修了した者。 4. 各科の基本となる学会の認定医あるいは専門医の資格を有 していること。 学会の連携等の概要 認定施設となっている。