国立天文台三鷹天体観望会-ioa.s.u.doc

国立天文台?三鷹　天体観望会 2002年8月24日 今回の観望天体は… はくちょう座β星 (二重星) 「アルビレオ」ってどんな？ 「???ごらんなさい。あれがいアルビレオのです。」 のの、まるででいっぱいのやうな、あまののまんに、 いきながばかりって、そのつののに、 もさめるやうな、との大きなつのすきとほったが、 になってしずかにくるくるとまはってゐました。??? 『の』　 　「のをいてください」とわれたら、さんは、で描きますか？？　それとも？　の星は、どんな色をしているのでしょう。どうして色がちがうのでしょう。星の色をべると、その星のやるさなどのをることができます。は、こうした「星の色」についておします。 でてもらう星は、の中でもしい星の一つと言われる(ごくくりって見える二つの星)です。は「アルビレオ」と言います。にもする「の」は、何色に見えるでしょうか？ ※ ったら、のに今日見た色をってみましょう。 アルビレオ 詳解 データ 主星：　3.1等　K3II (黄色) 伴星：　5.1等　B8Ve (青色) 　離角：　34.3″ 探し方 夏の大三角形を目印に、こと座のヴェガとわし座のアルタイルのほぼ中間に見つかる。はくちょう座の嘴に位置する3等星。10倍程度の双眼鏡でも、2星に分離して見える。 「天上の宝石」アルビレオ 元々「嘴」を意味するアラビア語が変化した名前と言われるように、はくちょう座の嘴に位置する二重星アルビレオは、その鮮やかな色の対比から全天で最も美しい二重星の一つに数えられています。 太陽系からの距離はおよそ400光年。黄色い3.1等の主星は、太陽と同程度か数倍程度の質量ですが、巨星段階まで進化しており、太陽の数百倍の明るさを持つ大きな星です。望遠鏡では見えませんが、主星のすぐそばには暗くて青い伴星が回っていると考えられています。一方、望遠鏡で見える5.1等の伴星は、太陽の十数倍の質量を持つ青い高温の星で、主系列段階にあります。 宮沢賢治が童話『銀河鉄道の夜』の中で「天の川の水の速さを測る観測所」と表現し、また星の文学者?野尻抱影が「天上のロミオとジュリエット」と名づけた美しい輝きをご覧ください。 見かけの重星？　連星？ 「銀河鉄道の夜」では、二つの星がくるくると回る様子が描かれています。しかし、実際のアルビレオが連星系なのか、それとも偶然同じ方向に重なっている見かけの重星なのかは、実はよくわかっていません。 銀河系にある恒星の半数以上は、実は連星系です。その公転周期は数分から数千万年まで、距離は10万kmの近接したものから0.7光年も離れているものまでありますが、周期数十年の連星系が一番多いようです。 アルビレオの二つの星は、天球上の離角でおよそ4000天文単位(約0.06光年)離れており、連星系としては大きい距離です。ですから偶然同じ方向に見える重星であるという考えもあります。一方、連星説もありますが、実際に重力的に互いの周りを回る連星系だとすると、周期は数千年から数十万年にもなり、詳しい軌道はわかっていません。 星の色と温度 星の色を決めているのは、星の表面温度です。温度が低い星は赤く、高い星は青く輝いています。太陽は表面温度約6000度の黄色い星です。一般的に、星の温度は、その星の質量によって違います。「主系列」と呼ばれる段階にある成年の星達では、太陽よりも軽い星は温度が低く、色が赤い、暗い星です。逆に太陽より重い星ほど表面温度が高く、色も青白く明るくなります。こうした星の表面温度(=色)と明るさの関係を表したのが、ヘルツスプルング?ラッセル図(HR図)です。質量の大きい青く明るい星(左上)から質量の小さい赤く暗い星(右下)まで、帯状に連なっているのが主系列の星です。太陽はその中でごく標準的なサイズの星と言えます。 一方、星は年をとると、表面温度が低く半径の大きな「巨星」段階に進化していきます。これらの巨星は、温度が低く赤い星ですが、大きい分明るくなりますから、HR図では右上に移動します。また、太陽程度の星が最終的に進化する「白色矮星」は、表面温度は高いものの半径が小さく暗くなるので、左下に集まります。 星のスペクトル型 β2 β1 星を色(スペクトルの性質)で階級に分類したものを「スペクトル型」と言います。 高温の星から低温の星に向かい、 O – B – A – F – G – K – M と分類されます。太陽はG型の星です。 (Oh, Be A Fine Girl, Kiss Me! と暗記します) さらに、0-9の数字やI-Vのローマ数字で光度や巨星段階を細かく分類します。 ヘル