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Title論文「論理哲学論考」における意味と意義の区別哲学論叢
Title 論文「論理哲学論考」における意味と意義の区別
Author(s) 大川, 祐矢
Citation 哲学論叢 (2011), 38: 109-120
Issue Date 2011
URL /2433/173203
Right
Type Departmental Bulletin Paper
Textversion publisher
Kyoto University
『論理哲学論考』における意味と意義の区別
大川祐矢 *
1. はじめに
フレーゲは論文「意義と意味について(“U?ber Sinn und Bedeutung”)」などで、言語
表現のいわゆる「意味」には意義(Sinn)と意味(Bedeutung)の二つの側面があるこ
とを主張した。こうした「意味」の二分化は、フレーゲの強い影響の下で執筆された
ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』(以下 TLPと略記する)においても継承さ
れており、それらの術語の使い分けには明確な意図を見て取ることが出来る。しかし、
そこにおいて成されている意義と意味の区別は、表記こそフレーゲのそれと同様であ
るが、その内実はかなり異なるものとなっており、単純にフレーゲの区別をそのまま
投影するだけでは正確な理解を得ることは難しい。そこで本稿では、TLPにおける意
義と意味の区別にスポットを当て、それをフレーゲの区別と比較することで、ウィト
ゲンシュタインの区別の仕方の特異点、および何故フレーゲとは区別の仕方が異なる
のかついて考察したい。
以上を踏まえて、本稿は次のような構成で議論を進めていく。まず次節では、フレー
ゲにより措定された意義と意味の区別を概観する。その際、そうした区別をもたらし
たアイディアと、その区別を支持していると考えられる観念を、いくつかの項目に分
けて素描する。続く第三節で、それらの見解のほとんどに対してウィトゲンシュタイ
ンが否定的な態度をとっていたことを示す箇所を提示し、ウィトゲンシュタインがフ
レーゲとは異なる事由から意義と意味の区別を必要としたということを主張する。そ
れを踏まえ、ウィトゲンシュタインにその区別を要請したものは、「方向」の意味合
いを持った意義であると論じる。そして第四節では、意義にそうした解釈を与え得た
のは、TLPの言語論が、その中心的なテーゼとして写像理論を採用しているからであ
ることを論じ、それが TLP独自の意義と意味の区別をもたらしたことを確認する。
2. フレーゲにおける意義と意味の区別
2.1 名における区別
まず始めに、フレーゲによる意義と意味の区別に関する基本的な考え方を、名にお
ける区別に焦点を当てることで、大まかに素描してみよう。例えば、「明けの明星は
金星である」という命題を考えてみる。直観的にいって、我々はこの命題から何かし
らの情報を得ていることは確かである。例えば、明けの明星が金星であることを知ら
–109–
ない人は、この命題を聞いて、それまでに持っていなかった新たな知識を得ていると
考えられる。しかし、ある言語表現のいわゆる「意味」を、指示対象のみに限定して
分析すると、そのことが説明出来なくなってしまう。なぜなら、「明けの明星」も「金
星」も、その指示対象は同じ一つの惑星なのだから、その場合、この命題は「金星は
金星である」以上の情報を、何も含んでいないことになるからである。
この問題をフレーゲは、言語表現が持ついわゆる「意味」には、二つの側面がある
と考えることで解決しようとした。その二つの側面の内、一つは、しばしばそう考え
られているように、その表現の指示対象としての意味である。そしてフレーゲが見出
した「意味」のもう一つの側面は、その表現の仕方そのものとしての意義である。例
えば、「金星」と「明けの明星」の二つの言語表現は、その意味(つまり金星)にお
いて共通しているが、その意義においては異なっていることになる。このようにして
「意味」を二分化すると、「明けの明星」と「金星」は、その意味においては同一であ
るがその意義においては異なるため、「明けの明星は金星である」という表現によっ
て、人は「金星は金星である」以上の情報を得ることが出来るのだ、と説明出来る。
以上は名における意味と意義の区別である。次に命題について見てみよう。
2.2 命題における区別
名と同様に、命題においても意味と意義の二つの側面があるとフレーゲは考えた。
まずフレーゲは、命題には「思想(Gedanke)」と呼ばれるものがあることを確認する。
思想は、命題が持つ、客観的で多数の人に共有可能なものを指す。そしてこの思想こ
そが命題の意義であるとフレーゲは考えた。というのも、命題の構成要素となるなん
らかの記号を、意味は同一
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