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2. Renaissance (2) (Christopher Marlowe (1564-93) and Ben Johnson (1572/3-1637) 演劇の黄金時代は多くの劇や劇作家を生んだが、クリストファー?マーローとベン?ジョンソンはシェイクスピアと最も緊密に結びついた作家である。 　クリストファー?マーローは「大学才人」（“University Wits”）を代表する劇作家である。ケントの靴屋の息子に生まれたが、奨学金でケンブリッジ大学に学ぶ。聖職者養成の大学に学びながら、無神論者であり、放蕩な生活を送り、パブでの喧嘩がもとで２９歳の若さで亡くなった。1585年から死ぬまでに４つの劇と、未完の物語詩（１）を書いた。マーローの劇はスタイルにおいても内容においてもシェイクスピアとは全く異なっている。彼の劇は悲劇で、主人公は人間の限界を超えようとする超人であり、言語はシェイクスピアよりも古典的である。彼の劇の主人公で最も有名なのは（２）である。その他の劇に、Edward II、The Jew of Malta、Tamburlaine the Great、Dido and Aeneasがある。 　ベン?ジョンソンの劇は、その政治性故にしばしば論争を引き起こし、彼は一度ならず投獄されている。初期の劇のうち、Every Man in his Humour (1589)（『人それぞれ』）とEvery Man out of his Humour (1599)（『どいつもこいつも気違い沙汰』）は、人の性格は気質（”Humour”）に支配されるという考え方でよく知られている。後にジョンソンはこのような考え方を用いて、英語で書かれた最もよく知られている劇、Volpone （『ヴォルポ－ネ』小田島雄志訳?白水社）とThe Alchemist　（『錬金術師』）を書いた。彼の有名な劇の殆どは、１６０３年にエリザベス女王が亡くなり、イングランド国王ジェイムズ１世となったスコットランド王ジェイムズ６世の治世であり、この時代に書かれた劇をJacobean Dramaと呼ぶ。この時代には「仮面劇」（”Masque”）が流行し、特別な日に上演された。仮面劇は宮廷で少数の聴衆の前で演じられた。ジョンソンもThe Masque of Queens、Pleasure Reconciled to Virtueという仮面劇を書いている。 (Elizabethan and Jacobean Drama ― Other Major Figures) 英国演劇の黄金時代は数多くの劇作家を生み出した。Thomas KydはThe Spanish Tragedy (1592) を書いて復讐劇の端緒を開いた。この劇は当時最も人気のあった劇の一つである。「流血悲劇」（”tragedy of blood”）は特にローマの詩人Senecaの影響を受け、エリザベス朝時代に様々な形を取って現れた。最初のものは、Thomas SackvilleとThomas Norton作のGorboduc (1561) とシェイクスピアのHamlet (1600) である。この形式は長い間人気を保つが、最後は、John Fordの書いた兄と妹の間の性的な愛の悲劇（３）(1633) に至る。 ジェームス朝時代になると、さらに複雑で、情熱的で、激しいものになる。この時代の傑作にはJohn Websterの（４） (1612）、The Duchess of Malfiがあげられる。Thomas Middletonは悲劇と喜劇の両方を書いたが、彼の書いた喜劇は「都市喜劇」（”city comedy”）と呼ばれる新しいタイプの喜劇であった。その代表的なものは、A Mad World, My Master (1605?) とA Trick to Catch the Old One (1605?) である。 （Poetry, from Renaissance to Metaphysical） この時代になると英語の詩は上流階級の人々に読まれることが多くなり、イタリアのルネッサンスの影響を受けた形式の詩が作られるようになる。エリザベス朝時代にはソネット（１４行詩）が重要な詩形となった。この詩形はイタリアのペトラルカにより確立されたもので、英語で書かれた最初のソネットはSir Thomas Wyattによって書かれた。その後Henry Howard, Earl of Surreyにより英語に適した韻律のソネット形式が生み出された。これを、「イギリス様式」もしくは、シェイクスピアがこの形式による優れた１５０のソネットを書いたことから「シェイクスピア様式」とも呼ぶ。彼らの詩はTottel’s Miscellanyとい