合成着色料の検出に使用した食品.PDFVIP

１.４ 合成着色料の検出（家庭分野） (1) 研究開発の課題（概要） 家庭生活の食物分野について科学的に理解し、興味・関心を持たせるために実験実 習を行い、問題解決能力を高め主体的で豊かな食生活を心掛ける。 (2) 研究開発の経緯 食品に多くの食品添加物が使用され、食の安全性が問われる中、食品の選択購 入は、消費者の判断力に委ねられている。今回の実験は、食品添加物の中でも着 色料に着目した。人体への影響力が心配されている合成着色料の検出を簡易に行 うことができるため、普段の食べている食品からも検出結果により合成着色料の 使用を確認することができる。 (3) 仮説（ねらい、目標） ・着色料の種類や各種の着色料が人体に及ぼす様々な害やその危険度について学ぶことにより、 食品に対する興味・関心を高め、食品の選択能力を養うことができる。 ・合成着色料の検出方法を学び、どのような食品に使用されているか確認するこ とにより、普段の食生活においても注意することができる。 (4) 研究の方法・内容 ア 対象生徒 普通科１年生 ８学級 323名 イ 実施日程 平成24年12月４日（火）４限 １年３組 平成24年12月５日（水）３限 １年６組 平成24年12月10日（月）３限 １年８組 平成24年12月11日（火）２限 １年４組 平成24年12月11日（火）３限 １年７組 平成24年12月11日（火）４限 １年５組 平成24年12月12日（水）３限 １年２組 平成24年12月19日（水）１限 １年１組 ウ 実施場所 本校 調理室 合成着色料の検出に使用した食品 エ 実施内容 (ｱ)食品添加物「着色料」について ・着色料の種類 ・合成着色料危険度表 (ｲ)合成着色料の検出実験 ・着色料を使用した食品４種類から合成着色料を検出 するが、実験の前にその使用または不使用の予測 を立てる。 ・食品から溶け出した着色料の溶液中に食酢と絹糸を 入れ湯煎で染めた後、水洗いしても色が落ちなけ れば、合成着色料（酸性タール色素）の使用が確 認できる。 ・実際に使用された着色料名を表示より確認し、１色 でも混色されて何種類もの合成着色料が使用され 合成着色料の検出中 ていることを確認する。 - 30 - (5) 検証（結果と反省） ア 事後アンケートの結果から ・アンケート結果からすべての項目 （１）内容に興味・関心を持てま において、９割近くの生徒が興味 46 42 8 3 したか？ ・関心を持ち、理解することがで き、今後の食生活の改善にも繋げ （２）内容は理解できましたか？ 49 45 4 2 ることができた。 ・着色料の他に多くの食品添加物が （３）食品の選択購入の上で役 立ちましたか？ 47 41 9 3 様々な食品に使用されているが、 この実験をきっかけに注意をしよ