研究成果報告書-農林水産省ホームページ.PDFVIP

様式 1 研究成果報告書 流水利用型小水力発電装置の効率的な利用に向けた水車及び 研究開発課題名 付属装置の開発 研究総括者 新技術研究開発組合代表 株式会社シグナス 株式会社シグナス 研究開発組合 財団法人日本水土総合研究所 株式会社住軽日軽エンジニアリング 試験研究機関 日本大学 文理学部物理生命システム科学科 １ 事業の実施内容 １．１ 事業の背景及び目的 小水力発電装置に関しては、大学や研究機関において様々な研究開発が行わ れているが、農村地域での実用化、浸透を図るには、安価かつ設置が容易なも のとするとともに、ゴミによる不具合が発生しにくい簡易な装置構造とし、維 持管理を容易にする必要がある。 小水力発電装置の１つとして、農業用水の流水を利用し発電する「流水利用 型小水力発電装置」があり、本形式は、構造的な落差を必要としないため、設 置場所の自由度が高いという利点を有するが、一方で、「発電効率の改善」「発 電コストの低減」「維持管理の簡素化」が課題となっている。 そこで、本事業においては、「流水利用型小水力装置」の実用化のために、そ の効率的な利用に向けた水車や付属装置の開発を行い、発電ポテンシャルの拡 大を図るとともに、太陽光発電や小型風力発電との総合的利用も想定し、低炭 素むらづくりの推進及び地球温暖化防止への貢献や農村地域の振興及び活性化 に寄与することを目的とする。 １．２ 事業の内容及び実施方法 （１） 「流水利用型小水力発電装置」に関する研究開発 開発後の農村地域における普及、浸透を見据え、実際の農業用水路におけ る試験を踏まえながら、水車やその他装置（部品）の開発を行い、実用化に 向けて隘路となっている「発電効率の改善」「発電コストの低減」「維持管理 の簡素化」に関する技術的問題点の解決方策として、以下①～③の研究開発 を実施した。 ① 発電効率の改善に関する研究 ② 水車重量の軽量化に関する研究 ③ 維持管理の簡素化に関する研究 さらに、小水力発電による電力供給量の少ない、または、小水力発電が行 えない時期に、太陽光発電や小型風力発電を活用し、不足する電力を充当す るなど、年間を通して電力を安定的に供給するための自然エネルギーの総合 的活用のあり方も視野に入れた調査研究を実施した。 -1- （２）実証試験 該当なし （３）機能監視 該当なし １．３ 事業着手時に想定した技術的問題点への対応 技術的問題点 対応 発電効率の改善 ・水車ブレードの形状、枚数、取付角度の比較検討 ・ケーシング（集水板など）取付けに関する検討 ・最適な発電機やコントローラの選定 ・太陽光発電、小型風力発電との総合的利用の検討 ・水車重量の軽量化による発電効率の比較検討 発電コストの低減 ・発電効