第1章施工計画-資格試験資格取得の情報サイト資格.PDFVIP

第 1章 施工計画 第１節　施工計画　 　「施工計画」とは、設計図書の意図に基づき、建築工事を実施するために立て 【用語】設計図書 設計内容を指示するための る計画のことで、各工事の作業工程をうまく組み合わせ、工期や安全性、品質の 各種書類のことで、設計 確保、経済性などを十分に検討して最適な計画を立案することが大切である。 図・仕様書（現場説明書お よび質問回答書を含む）を １. 施工計画の立案 いう。 ⑴　仮設・工法などの工事の手段・方法 は、「施工者の責任」において決定す る（設計図書に指定がある場合を除く）。ただし、必要のある場合は、監理 者と協議のうえで、決定する。 ⑵　施工者 は、品質管理、安全管理、環境管理を行ううえで、設計図書に示さ れた工事内容を十分に検討 し、無理のない施工計画 を立案する。 ⑶　施工計画の立案にあたり、次のことを行う。 　工事協力業者の選定 施工計画の立案・作成にあた り、建築資材の発注、確認申 　埋設配管や隣接建物など周囲の状況の調査 請の手続きなどは行う必要は ない。 ２. 施工計画書 　「施工計画書」とは、施工者が 当該工事で実際に施工する内容を具体的な図書 にしたもので、施工工程・仮設・工法・安全衛生などの内容を含むものである。 １基本工程表 施工計画書 ２総合施工計画書 工程表 ３工事種別施工計画書 品質管理計画書 施工要領書 その他必要事項 ⑴　施工計画書（基本工程表・総合施工計画書・工事種別施工計画書） は、工 4 4 4 事着手に先立って「施工者」が作成 し、監理者に提出する。 ⑵　施工計画書に記載する内容は、次表のとおりである。 施工計画書への記載内容 仮設計画 施工計画書には、工事の実行 安全対策 予算に関する計画、資金計画 などは記載不要である。 環境対策 工程計画 品質計画 養生計画 5 第１章　施工計画 1 基本工程表 　工程表は、工事の施工順序や所要時間などを示した表である。はじめに基