低コストで仮想化環境（冗長構成）を構築.PDFVIP

◇MYNOS-2014 年 9 月号- ① 低コストで仮想化環境（冗長構成）を構築 StorMagic SvSAN を利用した仮想化環境 現在、VMware 等のハイパーバイザーを利用し、1 台の物理サーバ上で複数の仮想サーバを 稼働させることが標準的なソリューションとなっております。しかしながら、物理サーバに障害が 発生すると、その上で稼働している仮想サーバ全体に影響を及ぼしてしまう為、一般的には 物理ストレージを使用し、VMware HA 等の機能で冗長性を確保します。 ただし、物理ストレージはまだまだ高価な為、小規模環境ではコスト面で問題となります。そこで 高価なストレージでは無く、コストを抑えた形で物理ストレージと同等の機能を実現する仮想スト レージソフトウェア（StorMagic SvSAN）を使用した仮想化環境についてご紹介させて頂きます。 ■StorMagic SvSAN とは？ サーバ内蔵のローカルハードディスクを共有ストレージとして使用可能にし、高価なストレージを使用 することなく仮想化環境の冗長化を実現する「仮想ストレージソフトウェア」です。 ■特徴 ①物理ストレージが不要 VMware 用サーバ内蔵のHDD を使用する為、別途物理ストレージは不要となります。 ②VMware 用サーバ2 台で冗長化可能 3 台以上でのメッシュ型構成も可能ですが、StorMagic SvSAN はデータ分散型ストレージではない 為、メッシュ型構成にメリットはありません。その為、2 台構成のStorMagic SvSAN をスケールアウト していく事を推奨いたします。 ③VMware HA/vMotion の利用が可能 物理ストレージを使用した場合と同様にVMware HA/vMotion の機能が利用可能となります。 StorMagic SvSAN のイメージ構成図 VMware 用サーバ VMware 用サーバ ■構成上の比較 １.物理ストレージ使用パターン ・VMware 用サーバ×2 台 ・vCenter 兼バックアップサーバ×1 台 ・iSCSI ストレージ×1 台（2TB） VMware用サーバ VMware用サーバ vCenter兼バックアップサーバ 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 System x3650 M4 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 System x3650 M4 0 1 2 3 4 5 6 7