小値贺町古民家再生事业.PDFVIP

施 策 事 例 6 観光振興関連施策 自治体情報 人 口 3,020 人 標 準 財 政 規 模 1,825,191 千円 小値賀町 担 当 課 長崎県 小値賀町 産業振興課 電 話 0959-56-3111　内線（36） 古民家再生事業 ホ ー ム ペ ー ジ 事 業 期 間 平成 21 年度から平成 23 年度まで 参考とした施策 関 係 施 策 分 類 ④ 施策の概要 1 取り組みに至る背景 小値賀町には、太古の昔から人々が連綿と営みを続けた歴史・文化とそ れを支えて来た恵まれた自然環境が残されてきた。 近年当町は、離島という条件化において、疲弊した基幹産業の農漁業と 少子高齢化により、過疎が進んだ。しかし、そういった状況の中、町内の 中学生の 30%が「小値賀に残りたい」という結果に希望を見つけた。子供 たちが残れる環境づくりが急がれてきた。そういった中、全国ネットのテ レビの取材で、国土交通省の「YOKOSO JAPAN 大使」でもある東洋文化 研究者の『アレックス・カー氏』が当町を訪れ、小値賀の自然環境の素晴 らしさに惚れ込み、「この島は奇跡の島だ」とまで表現し、いかにしてこの 島の資源を活かした事業がないのかと模索し、町有財産であった大型古民 家の『旧藤松邸』に目を留めた。そこから『旧藤松邸』の利活用だけ考え ていた今プロジェクトは予測しなかった方向へと進むことになった。それ は町内に点在する古民家の再生である『大型古民家再生事業』である。 2 事業内容（目的・目標・方策） ・上記のような今までにない小値賀の産業を起こすとによって、雇用の場が創出され、若い世代の定住 化へ結び続けようと考え、また、「おぢか島暮らし大人の滞在型町づくり」を行政、NPO 及び民間と 協働で促進している状況にあったため、今回の町内の「大型古民家再生事業」を起爆剤として、更な る交流人口の拡大戦略へ展開を図っている。交流人口の増大によって第 1 次産業を巻き込んだアイラ ンドツーリズム事業が促進され、地域の活性化へ結びつくことを目的とする。 ・20 年度に国等の補助を得て、11 戸の古民家を基礎調査し、21 年度においては、本事業のコアなる旧 藤松邸の地産地消古民家レストランを中心に、他に 4 戸の古民家を国庫補助事業等で再生する予定で ある。 ・同時にソフト事業として、地産地消レストランのメニュー開発やレストラン及び古民家事業の運営に ついてのノウハウの研修などが挙げられる。 3 施策の開始前に想定した事業効果 ・アレックス氏によるプロデュースは、当町の『観光まちづくり大使』へも就任いただいている関係で、 氏の日本国内外の講演会ですでに、小値賀の PR 戦略は始まっている。 ・さらに、氏が本当に小値賀の魅了されていることにより、これまで以上に、さまざまな場所に於ける PR 活動も大きな成果になると考える。 105 施策事例６　観光振興関連施策 4 導入にあたり工夫・苦労した点、課題、対処法など ・アレックス氏のプロデュースしたこの事業に、かなりの事業費が かかる調査結果がでた。当然、議会は町の財政状況が厳しいこと もあり、最初は反対する議員もいたが、議会