平成22年度家庭科第6学年.PDFVIP

第６学年 家庭科学習指導案 い組 男子 18 名 女子20 名 計38 名 指 導 者 福 丸 奈 津 子 １ 題 材 生活に役立つ物を作ろうⅡ～家族へのおくり物～ ２ 題材について (1) 題材の位置とねらい この期の子どもたちは，これまでに，目的に応じた縫い方で手縫いをする学習や，手縫いとミシ ン縫いのよさを生かして既製品を加工する学習をしてきた。その中で，もっといろいろな物を作っ てみたいとか，家族のために役立つ物を作ってあげたいといった願いをもってきている。また，で きるようになったことを振り返り，家庭生活においてどのような役割を果たしているか見つめ直す 学習を通して，自分が家族を構成する一員であることを実感し，家族の願いを実現するためには家 庭生活における役割を果たす必要性に気付き，「家族の役に立ちたい」という願いをもっている。 そこで，本題材では，作品の大きさや形を考えて布を裁ったり布を縫い合わせたりする活動を通 して，一枚の布から作品を製作する手順や方法が分かり，友達と教え合ったり話し合ったりしなが ら協力して目的に応じた工夫をして，生活に役立つ布製品を作り上げることができることをねらっ ている。さらに，布を加工することで作品の使い道が無限に広がることから，目的に応じて工夫し ながら製作する楽しみを味わうとともに，贈る相手や用途によって見た目のよさや使いやすさなど を考えて，家族の生活をよりよくしていこうとする実践的な態度を高めることをねらっている。 これらの学習は，衣服の役割に関心をもち，衣服を計画的に活用 ・選択することができ，布を用 いて生活を豊かにするために工夫しながら製作することができる中学校の学習へと発展していく。 (2) 指導の基本的な立場 布で作られた物は，可塑性に富み丈夫で肌触りがよく，用途に応じて加工しやすいというよさが あり，我々の日常生活において必要不可欠な物となっている。また，手縫いやミシン縫いのよさを 生かして立体的な布製品を作れるようになることは，厚みやゆるみを考えて目的に応じた採寸の仕 方や縫い方の選択などができるという力を高めることができる。さらに，自分の家庭生活や家族に 応じて作品を製作することは，自らよりよく工夫できることを見つけて加工したり，自分で作り上 げた楽しさを味わったりするとともに，作った物が自分の家族の役に立ち家庭生活で活用すること ができるなどのよさがある。 これらのことより，自分の家庭生活に応じて家族のために生活に役立つ布製品を作ることは，製 作する意欲を高め，これまでに身に付けた知識や技能，生活を工夫する力を駆使して，自分の生活 を豊かにしようとする実践的な態度を育てる上から大切である。 そこで，本題材では，家族の用途に応じた形や大きさに布を裁ったり見通しを持って製作を進め たりすることができるようになることや，自分の家庭生活や家族のために生かされる喜びや楽しさ を味わわせたりすることを大切にしていく。そのために，家族の誰が何を必要としているか家庭生 活を観察させたり，試し作りから課題を明確に持たせたりする活動を取り入れたりする。更に，各 活動が自分の家庭生活にはどのように生かされるのかつなげて考えられるようにさせていきたい。 具体的には，まず，自分の家庭生活を振り返り，布製品がどのような場面で活用されているかを 考えさせ，製作への意欲を高めさせていく。次に，試し作りをし，製作過程における課題を明らか にさせる。そして，使用目的に応じた課題について調べたり話し合ったりして追求し，分かったこ とを生かして製作させていく。 これらの学習を通して，大きさや形，厚みなどの視点に気付いたり，目的に応じた工夫の仕方が 分かったりするとともに，家族の家庭生活に役立つ物を製作することができるようになった喜びや 自分が製作した物が家庭生活で活用される喜びを実感することで，自分の家庭生活をさらに豊かな ものにしようとする実践的な態度を高めることができるよ