第1节最优先课题.PDFVIP

第1節　最優先課題 　第1節　最優先課題 　 １　最優先課題─学校施設の耐震化─ 　学校施設は，児童生徒の学習・生活の場として，豊かな人間性を育むための教育環境として重要 な意義を持つとともに，災害時には地域の人々の応急避難場所としての役割をも果たすことから， その安全性の確保は極めて重要である。 　しかしながら，耐震性が確認された建物が全体の7割程度にとどまるなど，耐震化の推進が最大 の課題となっている。 　このため，文部科学省においては，耐震補強や改築等に要する経費について，最優先で国庫補助 が行われているところである。 　公立学校施設は日本の将来を担う子どもたちの命を預かる場所であるため，整備を行う上での 様々な問題をクリアしつつその耐震化が一層進むよう，各地方公共団体が積極的に取り組む必要が ある。 21 2009  第1章　概　要　編 　2　交付金対象事業 2─ 1　危険建物の改築 　 １　趣旨 　構造上危険な状態にある義務教育諸学校の建物について，その改築に要する経費の一部を国庫 補助し，教育条件の改善を図る。 　2　交付金の算定割合 算定割合の特例 区　　　　分 原　則 離島，過疎，原子力，特別豪雪， ※1 活動火山 成因 山村 ，奄美，駐留軍 小中学校 1／ .／10 1／2 2／ ※2 特別支援学校の小中学部 1／ .／10（離島，奄美のみ） 　3　構造上危険な状態にある建物（運用細目第1─47） 　ア　耐力度 　建物の骨組みが危険な状態にある建物の危険な状態の度合いは耐力度で表示し，この耐力度 は，構造耐力，保存度及び外力条件について耐力度調査票により測定する。