免疫溶血浊度测定法による血清补体似（ch50） - 仙台市立病院.pdf

仙台市立病院医誌　13，85－91，1993 　　索引用語 　血清補体価 免疫溶血濁度法 　　　正常値 免疫溶血濁度測定法による血清補体価 （CH50）の検討と正常値設定 松　丸　恭　子， 畑川清美，岩本佳子 今　野　純　夫 　使用時に1バイアルあたり0．5mlの精製水で はじめに 溶解して使用した。 　血清補体価（CH50）は，各種自己免疫疾患をは 　3）　　コン　ト　ローノレ じめ多くの疾患に有用な検査である。現在， 　補体コントロール「ロシュ」（デンカ生研） Mayer法1）が主な検査法となっているが，日常検　使用時に1バイアルあたり0．5m1の精製水で 査として繁雑であるため，自動化への試みがなさ 溶解して，測定の際，同時に測定させた。 れている2”－9）。そこで今回，免疫溶血濁度測定法に 　4）Mayer法試薬 よる血清補体価測定についての検討及び同法での 　ワンポイントCH50（デンカ生研） 正常値を設定したので報告する。 　使用時説明書に従って使用した。 　C．対象検体 」 9 ） ム リ －） ） 測定原理 任意ヒト血清……114例 　感作ヒッジ赤血球と血清を反応させると，血清 RF陽性検体……49例 中の補体の作用により感作ヒッジ赤血球が溶血す 補体蛋白成分（C3c・C4）検査の依頼のあっ る。この溶血反応を波長660nmで吸光度変化（濁 た検体……88例 度減少）として捉える。この吸光度変化は，血清 4） 18歳以上の健常者検体……108例 中の補体価に比例するため，あらかじめ既知補体 （以下の条件を満たす院内供血者及び健康 価の標準物質で作成した検量線により血清中の補 診断受診者） 体価を求める。 　　※WBC　10，000／mm3以下 　　※AST　8～351U 材料と方法 　　※ALT　4～301U A．測定機器 D ⑨ 小児科外来患者検体……148例 COBAS　MIRA（日本ロシュ㈱） 測定条件 B．試薬 　1）　感作ヒッジ赤血球 　E．分析機の測定動作 　COBAS　MIRA用 　①37℃の反応槽内のキュベットに感作ヒツ 　　　　オートCH50　（デンカ生研） ジ赤血球320μ1，検体6μ1，サンプル押し出し用 　使用時の添付のゼラチン加ベロナール緩衝液 のGVB　15μ1をはき出し，　i撹手牛する。 （GVB＋＋）で10倍希釈