消化器病学（4M）-iwate.PDFVIP

消化器病学（4M） 責任者・コーディネーター 消化器内科消化管分野 松本 主之 教授 消化器内科消化管分野、放射線医学講座、緩和医療学科、外科学講座、 担当講座・学科(分野) 消化器内科肝臓分野、小児科学講座 松本 主之 教授、加藤 健一 講師、木村 祐輔 特任教授、大塚 幸喜 担 当 教 員 講師、大森 浩明 非常勤講師、池田 健一郎 非常勤講師、宮坂 昭生 講師、滝川 康裕 教授、水野 大 准教授、佐々木 美香 非常勤講師 対 象 学 年 4 区分・時間数 講義 15.0 時間 期 間 前期 ・学習方針（講義概要等） 第３学年「消化器病学」で習得した知識を踏まえ、小児および成人における消化管、肝・胆・膵疾 患の病因、病理・病態生理、症候、画像、臨床検査、診断・鑑別診断、内科的・外科的治療および予 後などについて総合的かつ系統的に概説する。第４学年では特に、炎症性疾患、感染症、自己免疫疾 患、栄養管理、消化器癌に対する化学療法および緩和医療について学習する。 また、近年の医療現場では、専門性を生かしながら多職種共同のチーム医療の中でトータルな視点で 患者と関わっていくことが求められていることから、医師が果たす役割についても学ぶ。 シラバスに記載されている次回の授業内容を確認し、教科書・レジメを用いて事前学修（予習・復 習）を行うこと。各授業に対する事前学修の時間は最低 30 分を要する。本内容は全授業に対して該 当するものとする。 ・教育成果（アウトカム） 1．小児消化器病学 新生児（胎児）から思春期までに見られる消化器疾患について学ぶことで、各発育期（新生児、乳 児、幼児、学童、思春期）に特有の疾患や成人と異なった特徴を有する疾患について、その原因、病 態生理、症候、診断・鑑別診断、治療、合併症、予防法の十分な理解に到達する。 2．小児消化器外科学 小児の消化管、肝・胆・膵ならびに横隔膜・腹膜・腹壁などにおける外科的疾患について学ぶこと で、病因、病態、治療方針、治療成績、予後の十分な理解に到達する。 3．成人消化器内科学、消化器外科学、消化器放射線学・緩和医療学 成人における消化器疾患を学ぶことで、それらの疾患概念、病因、臨床徴候、臨床検査所見、画像所 見、診断・鑑別診断および治療法（含：栄養管理、緩和医療）、予後について十分な理解に到達す る。 ・到達目標（SBO） 1．小児消化器病学 （1）正常新生児における消化器の発達生理を説明できる。 （2）小児にみられる消化器症状から鑑別診断を挙げることができる。 （3）小児期に特有な先天性疾患、後天性疾患について病態と病因を説明できる。 2．小児消化器外科学 （1）先天性食道閉鎖症、食道狭窄症、乳児肥厚性幽門狭窄症、新生児胃破裂、先天性腸閉鎖・狭窄 症、腸回転異常症、腸管重複症、Hirshsprung 病、新生児壊死性腸炎、虫垂炎、直腸肛門奇形、腸重積 症、胎便性腹膜炎などを説明できる。 （2）Bochdalek 孔ヘルニア、食道裂孔ヘルニア、臍腸管遺残、尿膜管遺残、臍帯ヘルニア、腹壁破 裂、臍ヘルニア、鼠径ヘルニアなどを説明できる。 （3）胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症、門脈圧亢進症、肝芽腫、脾腫などを説明できる。 3．成人消化器内科学・消化器外科学・消化器放射線学・緩和医療学 （1）食道、胃、小腸・大腸疾患の病態生理、組織所見、画像所見、治療法および予後を説明でき る。 （2）肝臓、胆道、膵臓疾患の病態生理、組織所見、画像所見、治療法および予後を説明できる。 （3）栄養管理が侵襲時を含めた各種病態や治療で果たす役割を説明できる。