高等学校第1学年指导案.docVIP

高等学校　第１学年 Ⅰ　「郷土愛」を育成する学習構想 Ⅱ　実践例　　　　　　　 １　単元名　　「食生活の設計と実践」 　 ２　単元設定の理由 　　　現在の食生活は、ライフスタイルの変化や情報?流通の発達により、どこでも同じような食材が手に入るようになり、食が一般化、画一化してきただけでなく、食の外部化、簡便化、欧米化による加工食品やファストフード中心の食事など、食行動にも変化が見られるようになってきた。そのため、栄養の偏りや生活習慣病などの課題も懸念されている。 そこで、本単元では、自分の食生活を振り返り、現在の食生活のさまざまな問題点に気付かせることにより、食生活の重要性に気付かせるとともに、実習を取り入れた体験的学習により、よりよい食生活を営むための知識と技術を身に付け、自立した生活者として、生涯にわたり健康を保持増進できる自己管理能力と、次代の食文化を創出する能力を養いたい。 指導に当たっては、郷土料理を取り上げながら、現代の食生活の課題に気付いていけるようにする。郷土料理は、先人の知恵や食の持つ文化的?歴史的側面を見ることや地域の食材を活用することができる。このよさを生かしながら自分の食生活を振り返ることができるようにしたい。さらに、食の恵みへの感謝や郷土愛を養っていきたいと考える。 　３　指導計画　（総時数　２０時間） 　　（１）人間と食べ物　??????１　　　　　　　（５）食事をつくる?????????８ 　　　　○ 健康生活状態調査（課題）　　　　　　　　　　　 調理の目的、手法を理解する 　　　　○ 地域の郷土料理の歴史　　　　　　　　　　　　　○調理実習（郷土の日常食） 　　　　　　 調理法を調査する（夏期休業課題）　　　　　 ○調理実習（中国風献立） 　　（２）食品と栄養????????４　　　　　　　　　 ○調理実習（洋風献立）　 　　（３）食品の管理と安全?????２　　　　　　　 ○調理実習（郷土の行事食）　　 　　（４）食生活と環境???????４　　　　　　 （６）日本型食生活と文化の継承???１ 　　　 ○会津地方の食文化?????（１）　本時　　　　　　　　　 ○郷土料理の特徴??????（１） ○食料自給率????????（１） 　４　本時のねらい 会津地方の伝統的料理や食材について知り、継承されてきた背景を理解しながら地域の食文化に関心をもち、工夫しながらこれからの生活の中で実践し継承しようとする態度を育成する。 ○　郷土料理の種類や材料がわかる。 ○　郷土料理が継承されてきた背景がわかる。 地域の食文化とその継承に関心をもつことができる。 ５　展開 学習活動?内容 時間 形態 指導上の留意点　　※評価 資料　　 導 入 １　本時の学習課題を把握する。 郷土料理に関する夏休みの課題を準備し、内容を確認する。 本時の内容を把握する。 ５ 分 一 斉 ○　夏休みの課題をもとに授業を進めることを確認し、郷土料理が自分の生活に関わっていることを実感させる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ?課題プリント 展 開 ２　会津の郷土料理を知る。 （１）調査してきた郷土料理を発表し、会津地方の郷土料理を確認する。 （２）郷土料理の材料には、共通点があることや地域により材料に違いがあることを知る。 ３　郷土料理の長所と継承されてきた背景を知る。 （１）郷土料理の長所を話し合う。 （２）グループで郷土料理の特徴と背景について話し合う。 　　材料、調理方法、保存方法 （３）郷土料理の特徴を理解し、郷土料理が発達してきた背景をグループで話し合い発表する。 （４）郷土料理が発達した背景についてクラス全体で考える。　　　 ４　郷土料理の今後の継承のあり方について話し合う。 （１）今の食生活を振り返りながら、郷土料理の継承の必要性を話し合う。 （２）郷土料理の継承のために今できることを話し合い発表する。 １０分 一 斉 １５分 小 集 団 １５ 分 小 集 団 ○　郷土料理の材料の共通点や地域による 違いを知り、郷土料理の特徴が理解でき るようにする。 ○　一般的には知られていない料理の簡単 な説明と感想を発表させることで、郷土 料理に対する理解を深めさせる。 ○　郷土料理の特徴についての理解を深め　させるために、郷土料理と気候風土、風俗、習慣等と関わりをもちながら考察できるようにアドバイスする。 ○　自分自身の食生活の現状から課題を見　つけ、食の文化的継承の必要性を考察で きるようにする。 ○　食の文化的意味を踏まえて、郷土料理　　を伝承し、創造していくことの大切さを 認識させる。 ?課