大学院情报科学研究科镜慎吾.PDF

東北大学工学部機械知能・航空工学科 2015年度5セメスター・クラスD 計算機工学 12. 順序回路の設計と応用 (教科書5章) 大学院情報科学研究科 鏡慎吾 http://www.ic.is.tohoku.ac.jp/~swk/lecture/ 順序回路の設計 • 組合せ論理回路の設計法の分類 • 構造や規則性に着目した手設計（先人の知恵を使う） • 入力・出力の関係に基づく自動合成（カルノー図など） • 順序回路の設計法の分類 • 構造や規則性に着目した手設計（前回の各例） • 入力・出力・状態の関係に基づく自動合成（今回） 鏡慎吾(東北大学): 計算機工学2015 (12) 2 同期式順序回路の入力・出力・状態の関係 x1 y1 x2 y2 組合せ回路 xn qp q2 q1 q1next q2next qpnext ym q1 q2 p ビットレジスタ qp q (t+1) = f (q (t), q (t), …, q (t), x (t), x (t), …, x (t)) i i 1 2 p 1 2 n i = 1, 2, …, p f : 状態遷移関数 i y (t) = g (q (t), q (t), …, q (t), x (t), x (t), …, x (t)) j j 1 2 p 1 2 n j = 1, 2, …, m gi: 出力関数 鏡慎吾(東北大学): 計算機工学2015 (12) 3 有限状態機械 • 取り得る状態の数が有限であるようなシステム • すべての状態を列挙して，どんな入力のときにどの状態からど の状態に遷移するのか，そのとき何が出力されるのかを考え 尽くすことができる • 設計手順 • 入力・出力・状態の関係を状態遷移図で表す • 入力・出力・状態に2進符号を割り当てる • 状態遷移表・出力表を作成する • 論理回路に置き換える（必要ならば簡単化する） 鏡慎吾(東北大学): 計算機工学2