长崎県立岛原农业高等学校-AEONeco.PDFVIP

審査員 C.W. ニコル特別賞 長崎県立島原農業高等学校 - 〒 855 0075　長崎県島原市下折橋町 4520 番地 - - ☎ 0957 62 5125 活動団体 食品加工部 主な活動時間 休み時間や放課後、部活動として 活動人数 食品加工部：22 人 最終審査会発表生徒 水島 由貴（3年）、峯友 葵（3年） 担当教諭 本村 宏 循環型椎茸菌床栽培方法及びバイオエタノールの生成について 【目標・今後の計画】 茸柄粉末の糖化及びアルコール発酵の実験を行った。 　本研究は、平成23年7月、地元椎茸生産組合から、 地域との連携：地元椎茸生産農家・長崎県工業技術セ 椎茸をパック詰めするときに邪魔になる椎茸柄（あし） ンター 部位（椎茸副産物）を有効利用できないかと、相談を 実験項目：①糖化処理方法（水煮沸処理・酸処理・処 受けたことから始まった。研究当初は、食品として応 理時間） 用できないかと、試作を繰り返していたが、パンやお ②アルコール発酵の方法（酵母の種類・濃度・椎茸柄 菓子などには、どうしても利用できないことが分かっ 粉末濃度・発酵期間） た。そこで、椎茸成分を調査した際、炭水化物が多く 【平成24年度】アルコール発酵の本実験・椎茸柄粉末 含まれていることが分かり、発酵することにした。発 の糖化実験・椎茸菌床栽培法の実験（参加生徒人数：13名） 酵試験においては、長崎県工業技術センターの専門研 平成23年度の実験でうまくいかなかった項目を再度 究員の方のご助言を受けながら行い、新しい糖化技術 実験した。 を導き出し、アルコール発酵に成功した。その際、大 地域との連携：地元椎茸生産農家・長崎税務署・食品 量の発酵残渣が生じるため、その再利用をめざした、 環境検査センター・長崎県発明協会 椎茸菌床栽培法を開発した。 実験項目：①糖化処理方法（アルカリ溶液処理・高圧 　研究開始から4年の年月を費やし、新しい技術を 蒸気滅菌処理） 用いた循環型椎茸菌床栽培法、バイオエタノールの生 ②アルコール発酵の方法（酵母を添加する前に高圧蒸 成技術を開発し、それを証明するための特許論文を作 気滅菌処理） 成し、平成25年4月には、特許を取得できた。 ③椎茸菌床栽培法の検証実験（発酵残渣物の再利用） 　現段階では、今回の新しい技術を地元の椎茸生産農 ④特許取得をめざした取り組み 家で始めているが、今後は日本全国に普及していくこ 【平成25年度】椎茸菌床栽培法の検証実験・特許取 とを目標に活動を行っていきたいと思う。 得に向けた取り組み・普及活動（参加生徒人数：19名） 地域との連携：長崎県工業技術センター・地元椎茸生 【活動内容】 産農家・長崎県発明協会 【平成23年度】アルコール発酵の予備実験・椎茸柄 実験項目：①アルコール蒸留法（常圧簡易蒸留法・減 粉末の糖化実験 圧濃縮法） （参加生徒人数： ②特許明細書の作成・特許出願・拒絶に対する意見書・ 15名） 特許査定 長崎県工業技術