事业実施报告书.PDFVIP

平成 19 年度 障害保健推進事業 障害者自立支援調査研究プロジェクト 事業実施報告書 平 成 2 0 年 3 月 静岡県志太榛原五市五町組合立 駿 遠 学 園 管 理 組 合 はじめに 平成18年10月より障害者自立支援法が完全施行され、全国各地において様々 な取り組みのもと全ての障害者を対象にした地域生活への移行が実践されてい る。 多くの障害のある人たちが次第に地域で生活をするようになってきているが、 障害のある人が地域の人と関係をつくり地域社会とかかわりながら生活してい くにあたりどのような課題があるのか。 また、現在、駿遠学園が地域の児童入所施設として子どもを取り巻くあらゆ る支援を行なっている一方、児童期から入所利用した方が20歳を超えて生活し ている障害者（過齢者）の存在がある。すでに利用が長期化し、生活文化とし て施設生活が定着しつつある過齢者が今後、障害者自立支援法の理念のもと地 域生活への移行をどのように果たしていくべきか。 この度、平成19年度障害保健推進事業（自立支援調査研究プロジェクト）に おいて、駿遠学園が当圏域での“児童入所施設からの過齢者移行プログラムの 構築研究”事業を実施し、ここにその調査研究内容を報告することとなった。 今回本事業を実施するにあたり、障害当事者の団体、その保護者の方々・圏 域で障害福祉サービスを展開している各事業所の方々・駿遠学園を構成してい る自治体関係者・県外において先進的取り組みをしている事業所など多くの協 力を得て調査研究が遂行された。 そして、この調査研究によってあらたに圏域における取り組みの課題が明示 されたといえる。当事者・支援者・自治体・地域住民それぞれの角度から課題 検証をするべき必要があり、そのためには各関係機関がより親密な連携のもと 実践していかなくてはならない。 今回の本事業によって考察される課題をより緊密に共有し、考える糧とした いと思う。 平成20年3 月 駿遠学園長 二口聖繁 目 次 第1章 自立支援調査研究プロジェクトの概要と体制 1 １ 自立支援調査研究プロジェクトの概要 1 ２ 静岡県志太榛原五市五町組合立駿遠学園の現状と課題 3 ３ 自立支援調査研究プロジェクト実施体制 5 第2章 自立支援調査研究プロジェクトの研究と内容 8 １ 調査 8 ２ 研究 77 ３ 研修・啓発 93 第3章 今後の圏域障害保健福祉の展開に関する一考察 112 １ 自立支援調査研究プロジェクトの実施効果 112 ２ 事業実施による圏域の課題整理 113 ３ 圏域障害保健福祉の展開への提言 115 参考資料 118 第1章 自立支援調査研究プロジェクトの概要と体制 １．自立支援調査研究プロジェクトの概要 （1）事業名 障害者地域移行支援プログラムの開発に関する調査研究事業 「児童入所施設からの過齢者移行プログラムの構築研究」 （2）事業実施のねらい 障害者自立支援法の理念として、障害の有無や程度にとらわれない地域 生活への視点があげられている。静岡県中部地区志太榛原圏域においても、 各自治体の障害福祉計画に基づき段階的に地域生活支援