慎重使耐性抗菌菌剤.PDFVIP

獣医師向け 薬剤耐性菌の リ ス ク 低減 動物⽤抗菌剤の 『責任ある慎重使⽤』を 進めるために 慎重 使⽤ 耐性 抗菌 菌 剤 平成２５年１２⽉ 農林⽔産省消費・安全局 畜⽔産安全管理課 目 次 はじめに ･････････ １ １ 慎重使⽤に関する基本的な考え ･････････ ２ ⽅の概要 ２ 薬剤耐性菌とは ･････････ ３ ３ 薬剤耐性の判断基準 ･････････ ４ ４ 薬剤耐性菌のリスク ･････････ ５ ５ 抗菌剤の責任ある慎重使⽤ ･････････ ８ ６ 慎重使⽤のために ･････････ ９ 参考１ 細菌の分離⽅法 ･････････ １１ （⼤腸菌） 参考２ 抗菌剤の感受性試験の⽅法 ･････････ １２ ・ディスク法 ･････････ １３ ・微量液体希釈法 ･････････ １５ ・寒天平板希釈法 ･････････ １７ ７ 参考⽂献 ･････････ １９ ～はじめに～ 動物用抗菌性物質製剤（以下「抗菌剤」という。）は、 家畜の健康を守り、安全な食品の安定した生産を確保す る上で重要な資材です。 しかし、その使用によって選択される薬剤耐性菌によ るリスクも常に存在します。 このため、農林水産省では、抗菌剤の適正使用を進め るとともに、食品安全委員会で行われている薬剤耐性菌 の食品を介した人の健康への影響に関するリスク評価の 結果に基づき、リスク管理措置を講じています。 薬剤耐性菌に関するリスクを低減するためには、実際 に現場で抗菌剤を選択・使用する獣医師の皆様の果たす 役割が重要です。 この度、畜産分野において、抗菌剤を使用する際の獣 医師と生産者を中心とした「責任ある慎重使用」の徹底 （※） に関する基本的な考え方 をまとめました。 （※）平成25年12月24日通知「畜産物生産における動物用抗菌性物質製剤の慎重使 用に関する基本的な考え方」 この冊子は、この考え方を実行する上で必要な基本情 報や検査手法をまとめたものです。本冊子を活用し、抗 菌剤の慎重使用への御理解・御協力をよろしくお願いし ます。 －１－ 畜産物⽣産における動物⽤抗菌性物質製剤の