金属热処理业全员金属热処理技能士化计画、进行中.PDFVIP

金属熱処理業 全員金属熱処理技能士化計画、進行中 7-21 株式会社 中遠熱処理技研 企業概要 社内外のコミュニケーションが円滑に 株式会社中遠熱処理技研は、静岡県掛川市に位置し、 同社の営業担当者のうち、2 名が技能士である。うち 昭和 47 年創業の鉄系・アルミ系の多種多様な熱処理を 今回取材をした中村氏は 2 級金属熱処理技能士である。 生業とする企業である。同社の主な取引先は、ヤマハ発 2 級では実技が必要となるが、中村氏は普段はトラッ 動機やスズキ、ホンダ系の部品メーカーであり、昨今の クで部品を納入することが担当であり、現場での熱処理 厳しい不況にも果敢に立ち向かっている。 業務を行うことはない。普段の業務では訓練できないが、 同社は、平成 12 年から全員金属熱処理技能士化計画 自分で時間をみつけて技能検定試験の勉強を行い、3 年 を掲げて技能検定の受検を の年月をかけて 2 級の技能検定に合格した。現場社員か 推進してきた。 ら直接実技の指導を受けるなど、社内のコミュニケーシ 現在社員数わずか 24 名 ョンもより活発になったという。現場以外の技能士化の と少数精鋭ながら、1 級金 促進により、会社全体の一体感が醸成されたという。 属熱処理技能士 5 名、2 級 さらに、技能検定合格により、納入先の業者との会話 以下金属熱処理技能士 6 名 もより円滑に行うことができるようになり、顧客とのコ が所属している。 ミュニケーション向上の一助になったという。 本社工場 現場以外にも技能士を育成することが、社内・社外で のコミュニケーションを円滑化しているようだ。 技能士は会社の組織力の証 合格したら、即講師。合格後も勉強し続ける 現在の高田社長は、先代社長の死後、32 歳で社長に就 任した。先代の方が自分より技能が優れていたと感じて 同社では、受検者が確定する春頃に、指導側の技能検 いたという。しかし、個人として技能が劣っていたこと 定合格者と技能検定受検予定者の懇親会を行っている。 を逆手にとって、「これからは全体的な“組織の力”でや 飲み会で受検者のやる気を促すような雰囲気を作ってお らないといけない。」と考え、総合力で勝負することを考 けば、だんだん自主的に勉強するようになるという。 えた。そこで考え出したのが、「全員金属熱処理技能士化 社内で定期的に勉強会を行っているが、その講師は社 計画」である。 内の技能士を講師にしている。 中小企業では独自に社内資格制度を持つことが難しい たとえば、2 年目に 3 級を合格 ため、国家検定である金属熱処理技能検定に全員合格さ した社員に翌年、講師をまかせ せることにした。基礎的な技術を全員に身に付けさせる ており、この社員は検定合格後 ことが、会社の組織力の底上げにつながると考えたのだ。 も教えるためにかなり勉強し続 まずは、社長自身が金属熱処理技能士 1 級を取得。社 けている。 員に「俺も合格できた