熊本地震における物资供给に关する检证pdf形式-内阁府防灾担当.pdfVIP

熊本地震における物資供給に関する検証（食料支援を中心に） 農林水産省顧問 櫻庭英悦 （１）物資輸送に関する課題 ① 一次物資集積拠点について 鳥栖センターの開場時間が当初8:00～19:00 で、トラックが開場を待って並ぶこ とがあった。24 時間利用できるところを活用すべき。 ② 現地での物資の配分計画について 初期は現地での配分計画がなく混乱があった。早急に現地対策本部を立ち上げ、 現地の情報を収集した上で配分を検討すべき。 ③ 支援物資の現地における配送状況・在庫状況の把握について 配分計画を立てるために、配送状況や在庫を把握できるシステムを構築すべき。 ④ Ｃ４における指揮系統 Ｃ４において、リエゾンが相談しようにも判断できる者がわからず、また判断でき る者がつかまらない時間があった。 ⑤ Ｃ４と現地対策本部との役割分担について 物資の調達量の決定等はどちらが行うのか、プッシュ型・プル型の決定はどこで するのか等、役割分担を明確化すべき。 ⑥ Ｃ４におけるリエゾンの業務について 各省における準備も重要だが、Ｃ４においてリエゾンがとまどうことのないよう、 作業手順をマニュアル化し、関係省庁と共有を図るべき。 ⑦ トラックの集荷・到達時間の伝達について 今回改善を図った点（運送業者が集荷に出発の際に企業に連絡、集荷時に物資調 整シートの写しをドライバーが持参）は、マニュアルに反映すべき。 （２）物資調達等に関する課題 ① 物資調達方針の迅速な決定（プル型、プッシュ型） 企業に物資提供を依頼している中、21 日になって初めて費用負担について示され た。 ② 必要な物資と量の調達方針の迅速な伝達 今回、必要な物資・量の調達方針がなかなか示されない場合があった。内閣府防 災は必要となる物資・量の調達方針を物資調達省庁に迅速かつ明確に示すべき。 ③ 支援物資の廃棄の対応について 支援物資を廃棄せざるをえなくなった場合の対応をあらかじめ決めておくべき。 （３）物資供給に関するその他の課題 ①現地の物資配送拠点や避難所における物資の配置方法 - 1 - 物資の配置方法にも工夫が必要であり、マニュアル化を進めるべき。 （４）物資供給以外の課題 Ⅰ現地対策本部 ①災害発生時の現地派遣者への配慮 宿泊施設の手配が困難な場合、当該地出身者を派遣する等の配慮が必要。 ②関係省庁から自治体に派遣された職員の統制や現場の被害情報の収集 発災当初、現場の情報が非対本部に集まりにくかった。 ③現地対策本部における広報について 現地の正確な情報に基づいて対応が行われるよう、しかるべきクラスの広報担当 官の配置を検討すべき。 ④ SNS 対策について SNS 上の古い情報が拡散され続け、現地の最新の情報が伝わりにくいケースがあ った。対策が必要。 （５）物資供給以外の課題 Ⅱ避難所 ①避難所におけるペットの扱い 動物アレルギーや動物嫌いの方への対処が必要。 ②福祉避難所について 乳児や要介護者等の配慮が必要な方の受け入れ体制を整備すべき。 ③NPO 団体等と連携した非指定避難所の情報把握 自治体だけでは、非指定避難所の情報を把握しきれていなかった。非指定避難所 の情報を把握するためには、NPO 団体やボランティア団体と連携した対応が必要。 - 2 - 地震における食料物資支援の流れ 情報の流れ 支援物資要請 支援物資要請 物資調整シート 支援要請 市町村 県 内閣府防災(Ｃ４) 農林水産省 食品関係団体 食品企業 工場 配車手配 支援物資報告 支援物資確定 全国トラック協会 都道府県ﾄﾗｯｸ協会 国土交通省 内閣府防災(Ｃ４) 農林水産省 食品関係団体 食品企業