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  • 2017-09-05 发布于福建
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「賛成です」と「賛成します」に関する一考察

「賛成です」と「賛成します」に関する一考察1.はじめに 国立国語研究所により作成された「日本語学習者による日本語作文と、その母語訳との対訳データベースver.2(2001)」という資料がある。これには、中国?インド?カンボジア?韓国?マレーシア?モンゴル?シンガポール?タイ?ヴェトナムの日本語学習者による日本語作文、作文執筆者本人による母語訳、日本語教師による作文の添削、作文執筆者?添削者の言語的履歴に関する情報という4種のデータのほかに日本語母語話者(大学生)による作文も収められている。作文の課題は2種類あり、字数は800字程度と定められている(新屋2003より)。 小論は、この資料を用いて、中国人学習者の日本語と日本語母語話者の言語使用の一例とを比較してみようとするものである。本資料は、各作文が内容的にも量的にも、またジャンルの面でも共通しているため、比較には恰好の材料と考えられるからである。 2.資料 上記のデータベースの作文のうち、喫煙の規則をテーマとする作文(課題2)を使用する。この課題は、喫煙の規制に関して自分の意見を記述してもらうものである。分析対象は中国人学習者の作文43編と日本語母語話者の作文44編である。以下中国人学習者の作文を「CN」、日本語母語話者の作文を「JP」とする。 新屋2003は、このデータベースに現れたCNとJPの日本語の述部を、当為形式、判断形式(「思う」系と助動詞系)、認識形式、伝聞形式、表出形式(聞き手に訴えかける形式)、終助詞の「か」、その他などの7類型に大別して、CNとJPの文末形式を比較した。 小論は、先行研究をふまえ、喫煙の規制に関して自分の意見を表明する際に使われた「賛成/反対です」と「賛成/反対します」という言葉に焦点を当てて分析する。データのうち、「たばこについて」などのタイトルを除くと、調査対象となる文数は、CN775文、JP709文である。従って、平均文数は、CN18.02文、JP16.11文であり、それほどの差はないと言える。 3.分析 作文は、喫煙の規制について「賛成」か「反対」かという態度表明を要求されていた。小論では、「私は喫煙を規制することに賛成です」のように、文末に「賛成」または「反対」のいずれかの語を用いて自分の態度を述べた文(以下「態度表明文」とする)のみに絞って分析を行ったところ、以下のような結果となった。 CNでは43編の作文、全775文の中で、6例の態度表明文があったが、6例とも「私は、……賛成する/反対する」という形を取っている。つまり、「賛成/反対」という立場を「賛成する/反対する」という動詞述語を持って表現していて、名詞述語としての使用は1例も見られない。 CNデータ例: CN003-1 私は「公共の場所ではたばこを吸えないよう規則を作るべきだ」という意見に賛成する。 CN071-18 ぼくはたばこを吸わなくて公共の場所でたばこを吸うことを反対する。 一方、日本語母語話者の作文では、44編の作文、全709文のうち37例の態度表明文があったが、この37例のうち、「賛成」または「反対」が動詞述語として使われたのは4例のみで、ほかの89.2%に当たる33例は名詞述語として使用されている。この33例のうち、29例は「私」を主語として、「私は……賛成/反対(派)です」という形を取っており、4例は「私の意見/考え」を主語として、「私の意見/考えは……賛成/反対です」の形を取っている。以下、JPの名詞述語文の使用例である。 JPデータ例: JP001-1 私は喫煙を規制することに賛成です。 JP033-5 両者の意見をふまえ、私自身の考えでは、基本的に規制に反対である。 このように、同じ語彙をもって同じことを表すのに、中国人の日本語学習者と日本人母語話者は大きな違いを見せた。 4.まとめ 文脈が用言を中心に展開していく日本語は動詞中心的とも言われているが、日本語の中では述語自体に名詞や名詞句が多用されている。「賛成」や「反対」などの動作名詞は、「する」をつけることによってサ行変格動詞になる。こうした「名詞述語文」と「動詞述語文」の選択肢のなか、平均文数はあまり差のないものの、日本語母語話者のほとんどは、文末で「名詞」を「述語」とした、コピュラ文の形を持って自分の意見を述べているのに対し、中国語母語話者は反対に、動詞述語文を持って自分の意見を表す傾向を見せている。 たった一つの事例に過ぎないが、このような傾向の相違が中国語母語話者の日本語が文法の上では間違っていないが、どこか違う、日本語らしくない、どこか違和感のある一因になっているように筆

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