桥梁用支承装置-阪神高速道路.PDFVIP

1 2 (57)【特許請求の範囲】 支持する緩衝手段を設けたことを特徴とする橋梁用支承 【請求項１】 上部構造物を荷重支持用弾性支承部材を 装置。 介して下部構造物に支持する橋梁用支承装置であって、 【発明の詳細な説明】 前記下部構造物に固定したベースプレート上に、弾性支 【０００１】 承部材設置部として支承壁を設け、この支承壁内にゴム 【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁用支承装置に 支圧板からなる荷重支持用弾性支承部材を収納し、前記 係り、特に分散構造，免震構造を備えた橋梁用支承装置 ゴム支圧板に設けた上部金属板の上面を、ソールプレー に関するものである。 ト付きの前記上部構造物との摩擦摺動支持面として、前 【０００２】 記ゴム支圧板により上部構造物を水平方向に摩擦摺動可 【従来の技術】橋台や橋脚に対する橋梁の既設の支持構 能に支持させ、前記弾性支承部材設置部の橋軸直角方向 1010造には、鋼製支承（鋼製沓）が多く存在するが、先頃の の両側部において、前記ベースプレートに反力壁を設 阪神大地震後、橋梁の支承構造に対する耐震構造の見直 け、前記上部構造物と前記反力壁との間に、弾性体から し作業が全国規模で行なわれており、その支承構造が、 なり、前記上部構造物の鉛直方向と水平方向と回転方向 阪神大地震規模の地震に耐えられないと認められた場合 の全方向震動を受けることにより、圧縮変形と、せん断 は、支承装置の交換が順次行なわれている。 変形して落橋を防止するよう上部構造物を移動拘束的に 【０００３】従来構造の橋梁用支承装置は新道示に十分 (2) 3 4 対応できる構造とはいえず、したがって、多くの支承構 座板１７を介して載置された鋼製押え部材１０と横圧支 造は、新道示の条件を満たす支承に交換せざるを得ない 承用突出部８との間に横圧緩衝支承用弾性スペーサ１１ のが現状である。また、新旧支承の交換は、橋台や橋脚 が介在されている。 などの下部構造と橋梁との間の狭い作業空間で行なうた 【０００８】また、鋼製押え部材１０の横圧支承面１２ め施工上の問題があり、さらに、橋梁の地震の際の揺れ が支承板２の側面に当接されると共に、鋼製押え部材１ に対する分散構造や長周期化等による免震及び、橋梁と ０の上側支承部１３が支承板２の上面に対向し、鋼製押 支承装置とのノージョイント化等の厳しい条件が要求さ え部材１０は鋼製支承部材９に対し取付用ボルト１４に れるため、従来（既設）の支承構造とは基本的に異なっ より取付けられ、前記鋼製支承部材９の前後両端部に、 た発想が必要となる。 前記係止用突出部１との間の橋軸方向遊間を調整するた 【０００４】本発明者は、種々研究の結果、既設支承の 1010めの遊間調整弾性支承部材１５が取付けられている。 交換用としての新支承装置に必要とされる条件は下記の 【０００９】 ようなものがあることを確認した。 【発明が解決しようとする課題】前記従来構造による 支承厚 と、上部構造物の大地震時における橋軸方向、橋軸直角 従来の支承部の厚み内で処理できる構造であること。 方向、回転等のあらゆる方向の振動を吸収し、しかも、 弾性支持