行政学第2回10月12日.doc

行政学第１回（10月10日） ～最初～ ＜構成案＞ 序論 １－１　行政の概念とその分析 １－１－１　行政学の対象と分析視覚 １－１－２　行政分析の基本―フッドの行政活動論を中心に １－２　統治機構の歴史的変容と行政学　 １－２－１　統治構造の歴史的変容　cf行政国家　、職能国家、福祉国家、準国家 １－２－２　行政学の成立と対応　cfＮＰＭ 制度移転と比較行政 制度論 ２－１　政府間関係―国際組織?国?地方公共団体 ２－１―１地方制度と地方分権 ２－１－２国際化とそのインパクトcf ＷＴＯ　サブシディアリティー ２－２政府内制度設計 ２－２－１　議会?行政府関係（政官関係） ２－２－２　内閣制度と内閣機能の強化 ２－２－３　補論：司法制度改革の含意 ２－３政府社会関係 ２－３－１戦後日本の政府?市場関係 ２－３－２境界領域組織（特殊法人、認可法人、独立行政法人）ＮＰＯ、ＮＧＯ、企業の役割、cf 民営化、民間委託、ＰＰＰ 　 組織?管理論 ３－１官僚制論?組織理論cf政策ネットワーク論、ガバナンス論 ３－２日本の行政組織、cf行政委員会、審議会論 ３－３公務員制度と人事管理 ３―４予算編成と財務管理 ３－５情報の生産、流通（cf不確実性への対応）とルールの管理（内閣法制局、規制改革の役割） ４活動論―制作過程とその統制 ４－１制作過程―政策サイクルと制作過程モデル ４－２政策実施―第一線職員と対象集団の相互作用 ４－３日本の省庁等における多様な政策形成過程の諸類型 ４－４政策分析と政策評価 4－5行政責任の確保 ＜教科書?参考文献＞ 西尾勝「行政学」 森田朗編「行政学の基礎」 クリストファーフッド「行政活動の理論」 西尾勝「行政の活動」 森田朗「改訂版　現代の行政」 城山秀明　鈴木寛　細野助博　「中央省庁の政策形成過程」 城山秀明　「続　中央省庁の政策形成過程」 村松岐夫　「行政学教科書」 宮川公男「政策科学入門」 西尾勝　村松岐夫「講座行政学」１－６巻 １，序論 １－１行政の概念とその分析 １－１－１行政学の対象と分析視角 １－１－１－１行政とは何か？ 対象　 狭義：現代統治における官僚制集団（階統制組織、公務員集団）の役割 広義：社会管理、cfコモンズの管理、governance レベル 国、地方公共団体、国際 分析次元 制度 管理―４つの資源：情報?ルール?財源?人材 政策、活動 １－１－１－２　分析視角 政治学との関係 　対象集団としての官僚制 プロセス分析に際しての制度的組織的文脈への着目―「制度論」との親近性 法律学との関係―運用への着目 　憲法―政府論、統治機構 　行政学―行政法の法社会学 経済学との関係 　経営組織論 　政策分析　cf cost benefit 公共選択論（public choice） 行政学第2回(10月12日) 担当：池田　大輔 1－1－2　行政分析の基本 　フッドの行政分析 　分析の目的　「既存の制度の解説?記述から踏み込んで制度設計へ」 　どういう条件の時にどういう制度を作ったらよいかを 　　制度設計の際には伝統的行政学だけでなく経済学的分析を利用する 1－1－2－2　公行政の対象と関与基準(第1章) 公共財問題 ex)河の河口部分に集落があった時土砂の堆積で洪水を起こすことがある 　→土砂を取り除く作業が重要＝公共財 公共財の特徴 ?消費結合性…共同で消費　1人で消費できない ?非排除性…フリーライダーの排除ができない ?便益不可分性…ある人が便益を受けても他の人の便益が減らない 市場による対応が多少ある(非公共財的対応)　ex)任意保険、緊急避難用ボートなど 公共財への対応 ?自発的共同行為…利益を受ける関係者が合意をして負担比率を決めて共同行動をとる 　　butフリーライダーが生まれるインセンティブあり 　　ex)森林の管理、灯台 　?少数の自発的供給…一人若しくは少数のアクターが便益の大部分を受ける場合多少のただ乗りを黙認して自発的供給をする 　　　　　　　　　　　大半の便益が集中することが必要 cfヘゲモニー論 アメリカは一定基準以上の便益がある場合タダ乗りがあっても提供し続ける 　?公権力の行使…費用分担?強制徴収によって供給を実現 共有地の悲劇 両立しがたい利用により資源価値が失われる ex)所有者不明の牧草地で最初に牧草を消費した人が得するので過剰消費が起こる 消費の競合性あり→他人の消費で自己の消費が減る 市場による対応　→?不法行為賠償…汚染した人に不法行為を求める (河川利用を例に)　　　but加害者の特定が困難 ?契約的手法…一定の品質に保つことを契約し利用形態を定めて、 それに違反した場合補償を求める but契約者が多いとコストが大　原因特定困難