日本琵琶湖治理.pptVIP

* * * 第1に生育期間の延長である． .琵琶湖の水位は春が高く，夏には低水位となり,台風による降雨が少ない年を除くと秋には高水位に戻ることが多い．このため，水位が低下すると底層部が沈水植物の補償深度以上に保たれる期間が長くなる．沈水植物の最大現存量は，生育期間の長さに比例するため，特に2002年は,水位低下にともなう生育期間の延長が群落面積の増加に寄与したものと考えられる． 第2に，経年的な水位の低下が沈水植物のクローン成長と種子による更新の促進を介してもたらされる影響である． 琵琶湖に生育する沈水植物のほとんどは多年生である．多年生植物は1年目には地下部にエネルギーを貯蔵するため生育は良くないが，2年目以降は蓄積したエネルギーを使ってシュートを伸長させるため，より深い場所でも生育が可能になる．このため，過年度に形成した地下茎や塊茎が，水位低下を敏感に察知して一斉に発芽するため，群落面積が増加したものと考えられる． 第3に，沈水植物増加の正のフィードバックが作用しはじめた可能性である． * * 琵琶湖水位の季節パターンは，琵琶湖総合開発以前は，4～5月，7月の梅雨期，9～10月の台風期にそれぞれ上昇がみられていた．しかし，琵琶湖総合開発以降の水位操作は，梅雨や台風の時期には制限水位まで水位を下げて万一の洪水に備え，非洪水期は常時満水位まで水位を上げて渇水に備えることになっている．このため，6月下旬から7月にかけての水位上昇がみられなくなった．また，下流大都市圏への水補給量の増加と小雨傾向が重なったため，近年は，晩夏から水位が低下し始めて秋から冬にかけて最低水位を記録する年が増加してきている．このように，琵琶湖の水位変動は，これまでとは異なったパターンになっている． 季節変化調査は，琵琶湖の特徴的な水域特性を有する11測線で，1999年6月～2001年11月の間に11回実施した． 最も大きな水位低下は，2000年9月10日のB.S.L.-97cmである． 植被率，被覆階層，群落高および群落占有体積（群落面積×群落高）の季節変化は，各地点，各項目ともに，6月以降に急速に増加し8～9月にかけて最大値を示した後，2～5月に最低値を示した． 群落高の季節変化は，植物体は冬季に枯死するものが多いため，北湖の安曇川と早崎は群落高が2～5月にかけて減少しているが，南湖は常緑のオオカナダモが越冬するため冬季でも1m以上の群落を形成していた ． * * * ①湖底の地形 水位操作によって沈水植物を増加させるためには，水位低下時に湖底が補償点以上になることが条件であるため，水深の浅い湖沼である必要がある ②水位低下時期 水位低下時期は，再生する沈水植物の種類を決定するための最も重要な要素であり，再生目標となる沈水植物の成長期と一致させる必要がある．例えば，外来種であるコカナダモやオオカナダモの増殖を回避する場合は，夏季の水位低下が望ましいと考えられる * 栄養塩濃度が高い湖沼は，湖沼の栄養塩濃度を（X3）以下になるまで低下させる． 栄養塩濃度が（X2）まで低下すると，人為的に水位を低下させることで，補償点以下の湖底での光量（Y３）を一時的に（Y２）まで増加させて沈水植物を再生し，沈水植物ありの回帰線へ移動させた後，平常水位にもどして（X2 Y1）の安定領域に導く． 水位变动操作所引起的沉水植物增多对水质造成的影响 －以琵琶湖为例－ 2008年11月26日 水资源机构　今本博臣 生长在湖沼沿岸地带的水生植物 アサザ ネジレモ 沈水植物 浮游植物 狸藻 凤眼兰 黑藻 宽叶香蒲 菱角 金莲 浮水植物 挺水植物 芦苇 苦草 浮萍 浮萍科水草 沉水植物 沉水植物的功能 １．作为湖沼的一次生产者的功能 ２．营养盐的循环功能 ３．为鱼类·贝壳类及底生动物等提供产卵场所的功能 ４．防止堆积于湖底的淤泥翻起，以避免营养盐倒流的功能 ５．遏制植物浮游生物繁殖的功能 担负着多种生态系统保护功能 多年来的水位降低对沉水植物带来的影响 琵琶湖水位的历年变化 琵琶湖开发工程期间 淀川河水 治理工程 南乡洗堰 ● 瀬田川洗堰 　　 ● 水位由于治理河流工作而年年降低 琵琶湖开发工程结束后 1994年降至历史上最低水位　B.S.L.-123cm 琵琶湖开发工程期间 年最高水位 年最低水位 年平均水位 年最高水位 年最低水位 年平均水位 沉水植物的空间分布调查 测线数109总观测区域　 5924（1997年） 6654（2002年） 琵琶湖整体水域调查 航拍照片　　声响探测　　潜水目测　　 水位下降50cm 调查期间 1997年 2002年 南湖1700ha 南湖2900ha 北湖 南湖 共计 1997年 3000ha 1700ha 4700ha 2002年