技参照モデル（TRM） プロトタイプ.pdfVIP

技術参照モデル（ＴＲＭ） プロトタイプ 区分・カテゴリ分類設計書 技術サービス項目・技術サービスタイプ設計書 平成１６年２月 独立行政法人 情報処理推進機構 All Rights Reserved, Copyright © IPA 2004 目次 １．序文 1 １．１背景 1 １．２概要 2 １．３目的 3 ２．コンセプト 4 ２．１整合性のあるフレームワーク 4 ２．２技術の網羅性 4 ２．３標準技術による複数システムの共通化 4 ２．４国際標準とデファクトスタンダードの使用 5 ２．４．１ 技術のライフサイクル 5 ２．４．２ 次期システムで採用すべき標準技術 5 ２．４．３ 技術体系への適用 5 ２．５包括的なインタフェース 6 ３．モデル１（インタフェースビュー） 7 ３．１実体（ENTITIES） 7 ３．２サービス（SERVICE） 7 ３．３インタフェース（INTERFACE） 7 ３．４アプリケーション・プログラム・インタフェース（API） 7 ３．５外部環境インタフェース（EEI） 8 ４．モデル２（サービスビュー） 9 ４．１アプリケーションソフトウェア 10 ４．１．１ ユーザアプリケーション 10 ４．１．２ オフィスオートメーション 10 ４．１．３ ビジネスプロセス 10 ４．２アプリケーションプラットフォーム 12 ４．２．１ 経路（チャネル）領域 12 ４．２．２ 処理（プロセス）領域 20 ４．２．３ 情報（データ）領域 22 ４．２．４ 土台（ベース）領域 26 ４．３外部環境 31 ４．４共通基盤 33 ４．４．１ セキュリティ 33 ４．４．２ 可用性(Availability) 34 ４．４．４ システム/ネットワーク管理 36 ４．４．５ 国際化 38 ４．４．６ ソフトウェアエンジニアリングサービス 40 All Rights Reserved, Copyright © IPA 2004 １．序文 １．１ 背景 情報システムを構築する時に、個々のシステムごとに構築するベンダーが異なると、利用する技術が異なる ため、情報システム間の相互運用が問題となることがある。例えば、各府省では電子申請システムを構築して 場合でも、そのソフトウエアのＪａｖａ実行環境の前提バージョンが異なるため、利用者が申請する府省ごとにク ライアントＰＣを用意しなければならないなど、必ずしも利用者側の立場に立ったものとなっていない。 また、府省ごとに情報システムの調達・構築をするため、個々のシステムとしては最適なものであっても、他シ ステムへの流用が困難であるなど、全体として最適なものとなっていない。 さらに、情報システムごとに構築する時期が異なり、技術も変化するため、システム拡張時に利用している技 術がすでに使われていない、新しい技術を利用して構築したシステムとの相互接続ができない、といった場合 もある。 したがって、情報システムを全体として最適なものとするためには、技術の方向性や世代を把握し、共通の技 術参照モデル（TRM ：Technical Reference Model）を参照し、これに準拠した情報システムを構築する必要 がある。技術参照モデルとは、電子政府の構築・運用において － 情報システムの 相互運用性（Interoperability） － 情報システムの 可搬性（Portability） － 情報システムの 拡張容易性（Scalability） を維持することを目的として活用される技術アーキテクチャに関する政府標準である。技術参照モデルには技 術体系を作成するにあたって標準とすべき技術が記載される（図1-1）。