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2004-06-18 第45回 オーディオビジュアル複合情報処理研究会 遺言の会 独立階層による空間スケーラブル 符号化方式の検討A Study on Spatial Scalable Video Coding Architecture with Independent Layer 筑波健史?, 永吉功??, 花村剛??, 富永英義 ???, ???? ?早稲田大学大学院 国際情報通信研究科 ??(株)メディアグルー ???早稲田大学大学院 国際情報通信研究センター ????早稲田大学理工学部 コンピュータ?ネットワーク工学科 研究背景 インターネット利用環境の多様化 ADSL, FTTH, 携帯端末???高速回線?低速回線 豊富な映像コンテンツ コンテンツの有効利用 ワンソースマルチユース スケーラビリティの実現 利用環境に応じて様々な品質の映像を選択的に提供 スケーラブル映像配信 サイマルキャスト トランスコーディング スケーラブル符号化 スケーラブル符号化方式 利用環境に応じて階層数を変える 基本階層：基本画質を与える基本情報 拡張階層：画質を向上する追加情報 様々な映像品質を提供 階層構造による課題点 上位階層は下位階層に依存 伝送エラーによる中間階層の損失時に画質の大幅な劣化 階層に応じた伝送の優先制御の必要性 提案方式の目的 独立データ構造 拡張階層間の依存関係の排除 基本階層と各拡張階層の多重化 独立データ構造を生成する方法(1/2) 空間領域の等分割（画素分割） 2:1ダウンサンプリング 操作をN回繰り返す→分割画像を4^N個の生成 独立データ構造を生成する方法(2/2) STEP1：分割画像の生成 基本階層向け：ローパスフィルタ 拡張階層向け：フィルタ非適用 STEP2：基本階層の生成 STEP3：拡張階層の生成 シミュレーション実験１（１/２） 実験目的 本提案方式のイントラ符号化における符号化特性の評価 実験条件 符号化方式：MPEG-2 MP@ML テスト画像：BUS,Table Tennis 画像フォーマット： ITU-R BT.601 4:2:0 Format 輝度信号 704[Pel]x480[line] 色差信号 352[Pel]x240[line] 基本階層：量子化パラメータMQ=10に固定 符号量の評価：エントロピー 比較方式 方式１：原画像を符号化 方式２：本提案方式(フィルタなし) 方式３：本提案方式(フィルタ適用) シミュレーション実験１（２/２） 実験結果： 方式１と比べて方式２?方式３の符号化効率低下 Table Tennisに関して低レート時において,方式３は逆転 考察: フィルタの効果があるのは高周波成分を多く含む画像に対して. 分割画像間の位相が異なるため差分信号の誤差が大きい シミュレーション実験２（１/５） 実験目的 本提案方式における拡張階層数による復号画像の画質評価 実験条件 符号化方式：MPEG-2 MP@ML テスト画像：BUS 画像フォーマット： ITU-R BT.601 4:2:0 Format 輝度信号 704[Pel]x480[line] 色差信号 352[Pel]x240[line] 基本階層：MQ=10に固定量子化 拡張階層：MQ=5に固定量子化 復号画像 対象１：Base Layer + One Enhancement Layer （D） （352x240） 対象２：Base Layer + Two Enhancement Layers（B+D） （704x480） 対象３：Base Layer + Three Enhancement Layers（A+B+D）（704x480） 対象４：Base Layer + All Enhancement Layers（A+B+C+D）（704x480） 結果 任意の拡張階層より画像を復号できる 拡張階層数が２以上では視覚的差異はわからない シミュレーション実験２ （２/５） シミュレーション実験２ （３/５） シミュレーション実験２ （４/５） シミュレーション実験２ （５/５） 結論 スケーラブル符号化方式における階層間の依存関係の課題点の指摘 課題点の解決手法を提案 独立データ構造 拡張階層間の依存関係の排除 シミュレーション実験より 任意の拡張階層の組み合わせによらず画像を再生可能 符号化効率の低下 今後の課題 基本階層から拡張階層を予測する手法の検討 分割画素間で位相が異なる 位相の差異を補償するフィルタの設計の必要性 拡張階層の符号化方法に関する課題 信号特性に適した符号化 基本階層と拡張階層の割当符号量制御の検討 インター符号化へ拡張