岐阜県生物工学研究所年报.pdfVIP

ISNS 1435-6911 岐阜県生物工学研究所年報 平成２０年度 （ 第１１号 ） 岐阜県生物工学研究所 GiufPrefueractlesRreach ItnistutreBfiooiennegegrin ホ－ムペ－ジのURL htpt:/w/w.wcc.redf..gpfiru.jpb/io/ あ い さ つ 生物工学研究所は平成 １０年４月に蚕糸研究所からバイオテクノロジーを主体とし た生物産業技術研究所として内容を一新し、平成 １８年度に名称を変更し現在に至っ ております。この間、多くの方々からのご助言 ・ご指導 ・ご協力並びにご鞭撻を賜り、 この紙面をお借りして深く感謝を申し上げる次第です。 当研究所では、植物、昆虫、微生物といった生物を素材とし、バイオテクノロジー の技術を駆使して、県民に役立つ実用技術の開発を基本方針として下記に示す分野の 研究を進めています。 ①本県のブランド品種の育成を効率的に進めるための先端的育種技術の開発。 ②ぎふクリーン農業を推進するための先端的作物保護技術の開発。 ③本県産農作物の機能性成分の解明とその利用技術の開発。 ④微生物機能を利用した環境浄化技術の開発。 これら研究成果は、県内企業や生産団体等に技術移転したり、技術支援することで 実用化し、県民の生活向上と県内産業の振興に寄与することを目指しています。 本年度の主な成果としては、育種分野ではシクラメンの黄花色判別マーカーを開発 しました。作物保護技術分野では、従来より県内民間企業との共同研究で進めてきた ハスモンヨトウの天敵ウイルスについて農薬登録申請を行う段階まで至ることができ ました。また、農作物の機能性に関する分野では、カキの未成熟果に脂質改善効果が あり特に本県特産の蜂屋柿においてその効果がすぐれることを明らかにするとともに そのメカニズムを解明しました。 これらを含め、今年度の成果を掲載しましたので、ご高覧のうえ、ご批判やご意見 を賜れば幸いです。 今後とも現場のニーズを把握して実用的な出口に向かって、大学ならびに産業界等 との連携を図りつつ最先端の研究を進め、県民 ・県内産業界や関係行政部局に頼られ る研究所をめざしてまいる所存です。一層のご協力、ご支援を重ねてお願い申し上げ 発刊のあいさつとします。 平成２１年５月 岐阜県生物工学研究所長 澤野 定憲 目 次 Ⅰ 研究の概要 １ 植物機能研究部 ・シクラメンの効率的な新品種育成に関する研究 開発した黄花色ＤＮＡマーカーの有効性および低コスト化・省力化 １-- ・「飛騨 ・美濃伝統野菜」における新規機能性成分の探索 「飛騨 ・美濃伝統野菜」の抗酸化活性と機能性成分 ２ ・シクラメン葉腐細菌病の発生原因の解明と生物的防除法の開発 ３-- ・甘長ピーマンえそ症の防止技術の確立 ４ ２ 昆虫機能研究部 ・コナガを防除する新規天敵微生物の検索と利用技術の開発 ５-- ・核多角体病ウィルス由来の微生物農薬によるハスモンヨトウの効果的な 防除技術に関する研究 ６-- ・昆虫由来抗真菌資材の開発研究 ７ ３ 微生物機能研究部 ・エクオール生産菌の育種技術の開発 ８ ・有機汚染物質を対象とした生物浄化システムの開発に関する研究 ９-- ・地域連携プロジェクト 天然由来の健康有用物質の探索と実用化 １０ ・柿未成熟果を利用したメタボリックシンドローム対応型食品の開発 １-１-- Ⅱ 研究成果発表会の概要 １ コナガを防除する新規微生物農薬の開発 １-２-- ２ 甘長ピーマンえそ症（仮称）の発生原因の解明 １-４ ３ 岐阜県地域特産野菜 「飛騨 ・美濃伝統野菜」の抗酸化活