灾害に强い森林づくり.PDFVIP

２１世紀おかやまの新しい森育成指針 ～ 災害に強い森林づくり ～ 平成１７年３月 岡 山 県 農 林 水 産 部 林 政 課 目 次 Ⅰ 山地災害と森林被害 １ １ 山地災害 （土砂災害） １ （１）表層崩壊 １ （２）土砂の流出 （表面侵食） １ ２ 森林被害 ２ （１）気象被害 （風害 ・雪害 ・その他の気象被害） ２ （２）山火事被害 ６ （３）松くい虫被害 ８ Ⅱ 災害に強い森林づくり １０ １ 山地災害 （土砂災害）に強い森林づくり １０ （１）表層崩壊 （山崩れ）を防ぐ施業方法 １０ （２）土砂流出防止機能を高める施業方法 １４ （３）森林にやさしい作業道の開設方法と搬出作業のポイント １６ ２ 森林被害に強い森林づくり ２０ （１）気象被害に強い森林づくり ２０ （２）山火事被害の防止と森林の再生を図るための施業方法 ２７ （３）松くい虫被害地における施業方法等 ２９ 参考 ・引用文献 はじめに 県土の約７割を占める森林は、木材の生産をはじめ、水源のかん養、山地災害の防止、 地球温暖化の防止、森林レクリエーションの場の提供等など、私たちの生活に欠くこと のできない重要な役割を果たしています。 しかし一方で、山村の過疎化 ・高齢化や木材価格の低迷等により、林業生産活動が停 滞し、間伐等の手入れの行き届かない森林も見受けられます。このような森林では、公 益的機能が十分に発揮されないばかりか、山腹崩壊や土砂流出等の山地災害や、風害や 雪害等の気象被害の発生が危惧されるため、適切な森林施業による健全性の確保が必要 となっています。 こうした中、本県では、森林 ・林業を取り巻く様々な課題を克服し、豊かな岡山の森 林を次世代へ引き継いでいくため、平成12年５月に 「岡山21世紀森林 ・林業ビジョン」 を策定し、このビジョンに基づき、健全で多様な森林を育てていくことを目標として、 針広混交林の造成、長伐期施業の推進、里山林の整備と活用、災害に強い森林づくり等 を推