年の実験について東京大学素粒子物理国際研究センター.docx

記者会見資料　アトラス日本グループ　　　　東京大学　素粒子物理国際研究センター 　 KEK　高エネルギー加速器研究機構「ICHEPで発表されるLHC実験の最新成果」1　発表日時　　　2012年7月4日（水）15時から19時頃　　　　　　　　　(第1部)プレスリリースの解説及び背景の説明　　　　　　　(第2部)最新結果の解説、及びCERNでのセミナー?会見中継　　　　　　2　注 意 事 項　　報道の解禁：2012年7月4日17時(日本時間)　予定(CERN の発表時間にあわせて調整 　　　　　　　　　　　最新の解禁状況の情報は、以下に掲載いたします。http://www.icepp.jp/atlas-japan/P)3　発表場所　　　東京大学理学部１号館２階　小柴ホール4　出席者アトラス日本グループ（注）浅井祥仁（東京大学大学院理学系研究科准教授）海野義信（高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所准教授）川越清以(九州大学大学院理学研究院教授)久世正弘（東京工業大学大学院理工学研究科准教授）小林富雄（東京大学素粒子物理国際研究センター教授、アトラス日本グループ共同代表者）陣内修　（東京工業大学大学院理工学研究科准教授）原和彦（筑波大学数理物質系准教授）山崎祐司（神戸大学　理学系研究科　准教授）寄田浩平（早稲田大学理工学術院准教授）広報担当横山広美（東京大学大学院理学系研究科准教授　科学コミュニケーション）注）アトラス日本グループとは、アトラス実験に参加している日本の研究者グループ(約110名)のことである。現在の参加メンバーは、次の16の研究機関に所属している：高エネルギー加速器研究機構、筑波大学、東京大学、東京工業大学、首都大学東京、早稲田大学、信州大学、名古屋大学、京都大学、京都教育大学、大阪大学、神戸大学、岡山大学、広島工業大学、長崎総合科学大学、九州大学。5　発表内容　　　5.1 CERN1)公式プレスリリースの和訳と英文（別紙）5.2 LHC加速器とアトラス実験?日本の貢献5.3 2012年度の実験について5.4 ヒッグス粒子の背景?歴史5.5ヒッグス信号の見え方概論と確率の説明?LEE5.6ヒッグス粒子の学術的なインパクト5.7一般講演会　「ヒッグス粒子に迫る」2012年9月2日　安田講堂　お知らせ5.8LHCアトラス実験のヒッグス研究成果（別紙）5.9 LHC CMS実験でのヒッグス研究成果　(別スライド)5.2 LHC加速器とアトラス実験?日本の貢献LHC加速器2)(写真　図1)は、円周27kmの地下トンネルに、最先端の超伝導磁石(写真：図２)を並べて、4TeV3)のエネルギーまで加速した陽子同士を正面衝突させます。この時、陽子の速度は光速の99.999997%になっています。この衝突で8 TeVという高エネルギー状態を作り出し、宇宙誕生直後(10-12秒後)のビックバンを再現することが出来ます。この様な高温(約１京度1016K)の状態から、ヒッグス粒子や超対称性粒子4)などの未知の新粒子を作りだすことを目的としています。LHC加速器は、2009年より本格運用がはじまりました。2010,2011年は7TeVで実験が行われ、2012年から8TeVでの実験が行われています。LHCの衝突エネルギーは2014年より2倍の14TeVに引き上げられ、より重い未知の素粒子の発見に大きな期待が寄せられています。LHC加速器は、CERN加盟国に日?米?露?カナダ?インドなどが協力して16年の歳月をかけて完成されました。日本は、資金面ばかりでなく、4重極磁石の設計?製作、加速器全体の鍵となる、超伝導線材や、冷却システム（全体が液体ヘリウムで1.9Kにまで冷やされている）で大きな貢献をしました。　高エネルギー衝突で生成されるヒッグス粒子や超対称性粒子などを検出するためにアトラス実験5)(写真図3)とCMS実験6)の二つの国際共同実験が組織され切磋琢磨しています。アトラス実験には、38ヶ国からの研究者約3000人が参加しており、日本からも東京大学やKEKを始めとする16の大学?研究機関から約110名が参加し、検出器の建設から物理研究まで大きな貢献をしてきました。検出器建設では、ソレノイド超伝導磁石、半導体飛跡検出器、ミューオントリガー検出器、高速トリガーシステムを担当し、全体の10％にあたる部分を建設しました。　物理解析においても、ヒッグス探索では、今回の成果の鍵となった「ヒッグスが２つの光子に崩壊」「ヒッグスが２つのＷ粒子に崩壊」する二つのチャネルの物理解析で中心的な役割を果たしています。またアトラス日本グループが製作したミューオン検出器とその