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生鮮食料品のマーケティング 九州共立大学経済学部 経営学科　細野賢治 青果物の生産?輸入と国内産地 青果物（野菜と果実） 野菜の国内生産と輸入 果実の国内生産と輸入 果実の品目別輸入量 青果物の国内生産と輸入 青果物の自給率低下の理由 社会全体の理由 アメリカなどが日本に農産物市場開放を求めてきた。 消費構造の変化 消費者が食べたい青果物の種類が増えたため、相対的に国内産青果物のシェア（割合）が減少した。 生産構造の変化 日本の農業が担い手の高齢化?後継者不足になり、生産力が低下した 外国の農産物は日本に比べて価格が安く（物価や労賃が安いため）、スーパーなどが輸入品を仕入れるようになった。 産地で青果物流通に携わる人々 農業協同組合（農協）：法律に基づき農家の出資により設立された農協が共同販売 任意組合：農家の人たちが任意にグループを組んで共同出荷 集出荷業者：農家から農産物を買い取るか、農家から販売を委託されて、市場などに出荷 青果物の卸売市場流通 卸売市場流通に携わる人々 開設者：卸売市場を開設し、取引が公正に行われているかを監督する 卸売業者：卸売市場で農産物を取引する権利があり、出荷者から販売を委託されて卸売市場で販売する。販売額の一定割合（法律で決められている）を手数料として徴収する 仲卸業者：卸売業者から買い入れた農産物を仕分?調整して小売店などに販売する（小売はできない） 売買参加者：小売店のうち、特別に開設者から認められた者は、「売買参加者」として卸売市場での取引に参加できる。 青果物の卸売市場流通 卸売市場の機能 集分荷機能：全国の生産者から出荷された商品を集め（集荷）、地域の小売店やスーパーなどに販売する（分荷）。 価格形成機能：セリ?入札や相対（あいたい）取引などで商品の価格が決まる 代金決済機能：卸売市場の代金決済は当日?現金主義が原則。（通常の取引は品物の交換と代金の支払に時間の差がある） 情報処理機能：（取引や価格形成に重要な）生鮮食料品などの生産?消費の情報が集まる 卸売市場での取引 ：セリ 仲卸業者は複数の小売業者に販売するため、取扱量が売買参加者より大きいこともあり、取引を有利にすすめることができる。 卸売業者による販売 食料品の小売について 食料品小売の状況 スーパーの特徴 セルフサービス：お客が店員を気にせず商品を選ぶことができる。お店は人件費が少なくてすむ ワンストップショッピング：スーパーに行けば何でもそろう（商品の総合的な品揃え） 多店舗展開：お店は、大量に仕入れることで仕入価格を安く抑えたい スーパーの看板＝青果物の品質：購買者は青果物の品質で店舗を選択している 小売店の年間売上Best52002年?1992年 スーパーの仕入方法 センター一括仕入 大量に仕入れることで仕入値を下げたい 本部が規格を決めるため、センターや店舗の青果物担当者はあまり知識がいらない　→　人材育成のコストを削減できる 機動性に欠ける 産地はスーパーの規格を強要されるため、品物を揃えるのに苦労　→　産地の評判は悪い 運送に時間がかかり、品質劣化の危険性あり 地域仕入併用型 ３段階（本部、広域、県単位）ごとにバイヤーに仕入の権限を与える→人材育成が必要 バイヤーは各地域の産地?市場の実情に合わせて仕入を行う（機動性が高い）→産地との信頼関係から品質の高い品物の仕入が可能 ３段階で仕入れるため品揃えに多様性がでる 鮮度が重要な青果物は地域で仕入れるため品質劣化の危険性が薄い 九州地方の上位ランキング2002年 お疲れ様でした。 ミカン、リンゴ、ナシ、ブドウ、モモ、カキ、ウメ など ダイコン、ニンジン、タマネギ、トマト、ピーマン、キャベツ、ハクサイなど 卸売市場での分類 多年生（樹木）の植物 一年生の植物 ミカン、リンゴ、ナシ、ブドウ、モモ、カキ、ウメなど 果実 ダイコン、ニンジン、タマネギ、トマト、ピーマン、キャベツ、ハクサイ など 野菜 学問?統計の分類 イチゴ?メロン?スイカ イチゴ?メロン?スイカ 農林水産省統計情報部「食料需給表」 農林水産省統計情報部「食料需給表」 財務省「日本貿易月報」 2004年 1960年 2004年 1960年 96％ 11.8万ｔ 330.7万ｔ 果実 44％ 486.2万ｔ 388.3万ｔ 83％ 265.5万ｔ 1326.6万ｔ 100％ 1.6万ｔ 1174.2万ｔ 野菜 自給率 輸入量 国内生産量 農林水産省統計情報部「食料需給表」 生産者 農協 任意組合 集出荷業者 卸売業者 仲卸業者 売買参加者 （小売?スーパー） 専門小売店 スーパー 消費者 卸売市場 セリまたは相対取引 相対取引 無条件委託集荷 セリ人 （卸売業者） 仲卸業者?売買参加者 熊本市農協