从景徐周麟的禅儒一致思想看中国文明的影响——以《翰林葫芦集》为中心.pdfVIP

摘 要 五山文学是指从镰仓时代末期到江户时代初期，由五山十刹的临济宗禅僧创作的汉文学 的总称。五山文学上承平安时代的宫廷汉文学，在对中国古代文学的模仿和与日本本土文化 的融合中创造出具有日本特色的中世汉文学。五山禅僧们向往中国文化，在外典研究的风潮 中研读经史子集。由于身处“官寺”，他们吸收、学习了以儒家思想为代表的中国文化，从 禅儒一致的立场出发，将其融入参禅悟道的日常生活和汉诗汉文的创作中。这种禅儒一致的 思想也下启了江户时代以文人儒者为创作主体的汉文学的发端。 景徐周麟是活跃在室町时代后期五山文学的代表诗僧。其自幼入禅门，勤奋好学，师从 瑞溪周凤，横川景三，稀世霊彦等长于汉诗文的高僧，汉文修养极高。景徐周麟毕生致力于 参禅和读书，研读经史子集，主张禅儒一致，具备儒道百家等广博的知识，是五山后期公认 的学问僧，为此，他深受室町幕府的重视，曾受命撰写多篇 《遣朝鲜国书》，显示出其作为 幕府政治、外交顾问的才能。他的宗教作品偈颂，字说以及汉诗汉文作品大部分都收入 《翰 林葫芦集》中。《翰林葫芦集》是五山文学的代表作，思想内容丰富，汉诗文质量很高，其 文学，思想和历史价值不容忽视。但遗憾的是迄今为止，中日两国学界对《翰林葫芦集》的 研究还不多见。 本论文以《翰林葫芦集》中诗文的探讨为中心，以禅儒一致的思想为研究视点，考察中 国文化对景徐周麟及其汉诗的影响。第一章通过景徐周麟“以心为本”的“道”的内在追求 方式和在中国儒家道德文化影响下的“天地同根”思想及其思想来源——中国儒家道德文化 进行分析，探讨其求道精神。第二章主要通过分析其以儒家思想为出发点的咏史诗，探明其 作为一名儒学家所具有的政治理想和政治主张。第三章通过分析身处“官寺”的景徐周麟的 独特隐逸方式，揭示其“身不隐心隐”的精神状态。 通过考察，可以了解到以儒家文化为代表的中国文化在日本中世禅林传播和影响的轨 迹，也可以清晰地看到日本中世禅林对中国文化的接受与融合的状况。 关键词： 禅儒一致 中国文化 景徐周麟 《翰林葫芦集》 要 旨 五山文学とは、鎌倉時代末期から江戸時代初期にかけて，五山十刹に属する臨済宗禅僧 らによって制作された漢詩文の総称である。五山文学は、奈良、平安時代の宮廷における 漢文学を継承し、中国古代文学の模倣と日本本土の文化の融合により、中世漢文学ならで はの特色を備えた。中国文化に憧れ、経史子集などの外典を修めていた「官寺」に属する 五山禅僧は、儒家思想を代表とする中国文化を受容しつつ、禅儒一致の思想を持ち、参禅 悟道の日常生活と漢詩、漢文の創作に励み込んだ。この禅儒一致の思想と実践は、後に江 戸時代文人儒者を中心とする江戸漢文学の発端を導いた。 景徐周麟は室町時代後期において活躍した臨済宗の僧であり、五山文学後期の代表的詩 僧である。幼小より禅門に入り、読書を好み、瑞溪周鳳、横川景三、希世霊彦らの詩文に 長ける高僧に師事し、漢文修養の優れた文筆僧に成長した。生涯を通じて参禅と読書に励 み、禅儒一致を主張し、儒道百家にも及ぶ広い知識を持ち、五山後期の公認された学問僧 でもある。そのため、室町幕府に重用され、命を受けて五編の『遣朝鮮国書』も撰し、足 利幕府の政治、外交上の顧問としての役割を果たした。その仏教作品の偈頌、字説と漢詩 文のほとんどは、『翰林葫蘆集』の十七巻に収められた。『翰林葫蘆集』は五山文学後期の 代表作として、豊富な内容と思想、質が高い漢詩文で知られ、その文学的、思想的、歴史 的価値は看過できない。しかし、これまで中日両国の学界において、『翰林葫蘆集』に関 する研究が少ないのもまた事実である。 本稿は 『翰林葫蘆集』における詩文を検討の対象に、禅儒一致の視点から、中国文化 に対する受容を考察しようとする。第一章では、景徐周麟の禅者として「以心為本」の 「道」への内在追求とその「天地同根」の思想及びそれに因んだ中国儒家の道徳文化な どについて分析を行い、その求道精神を明らかにしたい。第二章では、主にその儒学思 想を出発点とした詠史詩の分析を通じて、景徐周麟の政治理想と政治批判精神を掘り出 し、その儒学者の一面を探求したい。第三章では、「官寺」における景徐周麟の独特な隠 逸の方式を分析した上で、景徐なりの「身不隠心隠」の精神状態を示してみたい。これ らの考察を通じて、古代の儒家文化が日本五山禅林における伝播と影響の軌跡を辿り、 日本中世禅