匿名加工情报制度.PDFVIP

匿名加工情報制度 参考資料２：個人情報保護委員会事務局提出資料  匿名加工情報（特定の個人を識別することができないように個人情報を加工した情報で あって、当該個人情報を復元することができないようにしたもの）の類型を新設し、個人情 報の取扱いよりも緩やかな規律の下、自由な流通・利活用を促進 匿名加工情報 加工（※） 個人情報 匿名加工情報 識別できない 復元 ※匿名加工情報の作成に関する基準 （個人情報保護委員会規則に明記） ①特定の個人を識別することができる記述等（例:氏名）の全部又は一部を削除 （置換を含む。以下同じ。） すること ②個人識別符号（例：マイナンバー、運転免許証番号）の全部を削除すること ③個人情報と他の情報とを連結する符号 （例:委託先に渡すために分割したデータとひも付けるID）を削除すること ④特異な記述等 （例：年齢116歳）を削除すること ⑤上記のほか、個人情報とデータベース内の他の個人情報との差異等の性質を勘案し、適切な措置を講ずること １ 匿名加工情報に係る取組状況 取組の目的 匿名加工情報制度の内容周知、相談対応・事例集の公表等を通じて匿名加工情報の理解 促進や事業者の取組支援等を行うことで、利活用環境を整備。 取組状況 パーソナルデータを含むビッグデータの適正な利活用環境の整備 • 改正個人情報保護法に基づき新設された匿名加工情報制度について、説明会や事業者 ヒアリングを通じて内容の周知を継続的に実施し、制度の正確な理解を促進。（本年3月 末時点で、300社超が匿名加工情報の作成を公表） • 事業者等からの相談を受け付ける相談ダイヤルを平成29年5月30日に開設し相談対応を 実施。（昨年末時点で19,158件） • 個人情報の保護を図りつつ、個人情報及び匿名加工情報の適正かつ効果的な活用を促 進する観点から、匿名加工情報の取扱いに関する情報を委員会ウェブサイトで公表する など情報発信を充実。 ２ 匿名加工情報の活用事例 様々な業種で匿名加工情報の活用が進んでおり（300社超が作成公表済）、本年3月末時 点で、医薬品分野では約80社、小売業分野では約30社、金融保険分野では約10社が匿名 加工情報の作成を公表。 処方箋記載事項  調剤薬局は、自らが保有する処方箋記載事項から匿名加工 情報を作成し、医薬ＤＢ事業者に提供。  医薬ＤＢ事業者は、当該匿名加工情報を分析し、その分析 結果を製薬会社や研究機関等に提供。製薬会社や研究機 関等は、新薬の開発や研究に利用。 購買履歴  小売業者は、自らが保有する顧客の購買履歴（IDPOSデー タ）から匿名加工情報を作成し、メーカーや卸業者に提供。  メーカーや卸業者は、自社商品の購買傾向等を詳細に分析し、 よりターゲットを絞った効果的なマーケティングが可能となり、小売 業者に対する商品陳列の指示等の販売促進活動等に利用。 クレジットカード利用情報  クレジットカード事業者は、自らが保有する会員属性情報とク レジットカードの利用履歴から匿名加工情報を作成し、研究 機関に提供。  研究機関は、AIを用いたデータ分析を行い、クレジットカード事 業者は、その分析結果の提供を受けることで、今後の事業計 画や新たな事業に関する示唆を得ることに利用。