丰岛与志雄的上海观-日语语言文学专业论文.docx

目 次 序論1 課題の設定 1 先行研究 3 第一章 豊島与志雄、中国? 上海とのよしみ 6 第一節 生い立ち 6 第二節 中国への関心 8 第三節 『上海の渋面』と「上海の渋面」 11 第二章 豊島与志雄の上海体験 14 第一節 1940 年前後の上海 14 １ 上海の行政機関14 ２ 各租界の範囲14 ３ 侵華戦争時期の上海15 第二節 豊島の足跡 16 第三節 上海スケッチ 18 １ 賭博場18 ２ 「無関心」の後ろに19 ３ 北京路辺の小学校20 ４ 大陸的神経21 第四節 知識人像 23 １ 二種の知識人23 ２ “孤島”上海25 第三章 豊島与志雄の上海観 27 第一節 上海への郷愁 27 第二節 日本知識人としてのまなざし 30 第三節 豊島与志雄の独自性 35 結論38 謝辞39 付録一 参考文献 40 付録二 1940 年の上海地図 42 付録三 豊島与志雄 相関事件年譜 43 8趙夢雲 8趙夢雲 『上海?文学残像』 2000 年 P183 PAGE 1 PAGE PAGE 10 序論 課題の設定 中国上海は魅力にあふれる都市だ。イギリス租界、フランス租界が相次いで開設してから、解 放するまでの間、外国人がパスポートを持たずに上陸できて、最大で 50 ヶ国の人が上海に引き 寄せられた。その中、亡命者、避難者、ビジネス関係者、租界事務員、食い詰め者などのいろい ろなタイプの人が集まり、上海に混雑?紛糾をもたらすと同時に、活力をもたらした。 日本人は昔から一衣帯水の上海を眺めている。上海に行ったことのある日本知識人が枚挙 に暇がないといわれる。日本の近代化の発端と思われる明治維新の前にすでに近代化の歩み を踏み出した上海に漢訳洋書を世に送る書館が多数開設され2、日本知識人は遠く航海しなく ても西洋知識が得られるようになった。それだけではなく、上海を通して西洋列強の野心を実感 し、危機感を覚えた。明治時代の政策制定にも関わったので、上海は「日本にとってまさしく一 種の『近代』の起爆剤であり、その『国家』としての新たな出発に少なからぬ影響をもたらしたとい える」3。 明治時代に入ってから日本は直接に西洋から近代化の諸制度を導入することができたため、 日本にとっての近代の窓口という意味の上海は急速に消失していった。一方、上海は半植民地 という地位に落ち、二つの租界と上海県政府の管理と相まって、ついに冒険家の楽園になりはて た。 1923 年（大正十二年）、上海と長崎の定期便4が新たに開設され、週二回、24 時間で往復する ようになった。これらの船便によって、上海行きははるかに便利になった5。同年、村松梢風が小 説『魔都』を発表して、日本人の間には「上海即ち魔都という連想回路ができあがった」6。その後、 上海関係のいろいろなジャングルの文学作品が相次ぎ現れる。それは一種の循環ともいえる。 すなわち、人々が書籍の中の上海に憧れ、便利な交通とパスポートの無査証が上海旅行に拍 車をかける。上海に行ってきた人々がさらに上海を取り上げる文学作品を書きあげて、他の人の 上海訪問を誘う役割を果たす。その時代の日本人はまた、上海を賭博や猟奇の楽園としてみて いた。 昭和時代に入り、日本の「大アジア主義」7を表看板とするアジア侵略の意がだんだん明らか にした。ある統計によると、上海をテーマとする文学作品は半分以上戦争を取り上げた8。享楽の 2劉建輝 『魔都上海：日本知識人の近代体験』 2000 年 P35 3同上 P234 41923（大正 12）02/11 長崎～上海に日華連絡船「長崎丸」が就航；1923（大正 12）03/25 長崎～上海に日華連 HYPERLINK cm.ne.jp/%7Emakuramoto/01.nenpyo/1916-1921.t02.html 絡船「上海丸」が就航した。（cm.ne.jp/~makuramoto/01.nenpyo/1916-1921.t02.html） 5同時代の長崎―東京汽車便は 36 時間もかかった。（長崎出島ふ頭看板より) 6桑島道夫、辻原登、張競「鼎談『上海モダン』をめぐって」 『アジア遊学 No.62 特集：上海モダン』 P62、P68-9 7大アジア主義とは日本には会沢安などの「日清提携論」、自由民主派の「アジア聯合論」、近衛篤麿の「シナ保 全論」や小寺謙吉たちの「大アジア主義論」などの大アジア主義論調がある（関偉《論李大釗的新亜細亜主義― ―兼談孫中山大亜洲主義之変遷》）。ここでは、日本はアジアの盟主になるべきだと主張する小寺たちの「大ア ジア主義論」の代表する大アジア主義を指す。 かわりに、戦争や社会状況が作家たち