整备主体と整备手法-目黑区.PDFVIP

４章 実現に向けた方策 １． 整備主体と整備手法 （１）整備主体の考え方 目黒駅周辺地区の街づくりの実現には、区だけでなく、区民・事業者など、様々な主体 の参加、連携、協力が必要不可欠です。 区は、多様な整備手法の選択と併せて、財政状況を踏まえ他の事業との関連、さらに事 業の効果及び国、都、関係機関・事業者等の関わり方も考慮しながら、整備の主体を検討 していきます。 （２）整備手法の考え方 目黒駅周辺地区の街づくりの実現には、規制・誘導、事業の各手法を街づくりの段階や 対象に応じて適切に活用していくことが大切です。 また、事業実施段階では、事業にかかる費用の財源、事業の効果、関係者間の合意形成 など、総合的な視点から検討することも必要となります。 ここでは、「整備メニュー」の実現に向けて、活用が考えられる整備手法とその活用の方 法を整理していきます。 整備手法は、今後、総合的な視点から検討し、最適な手法を活用した街づくりを進めて いきます。 ① 規制 ・誘導等による街づくり 【地区計画等の都市計画制度による規制 ・誘導策】 商店街や住宅地において、建築物の建て方などを規制・誘導し、魅力的な街並み景観 形成を図るためには、地域の実情に合わせた具体的なルールが必要となります。 そのための手法として、例えば、都市計画法に基づく「地区計画」の活用が考えられ ます。地区計画は、住民等の生活により身近な地区を単位として、建築物の建て方や 高さなどについて、地区独自のきめ細かなルールを定めることができます。 13 【条例や協定などのルール】 街並み景観形成に関する「目黒区景観条例」や「目黒区ポイ捨てなどのないまちをみ んなでつくる条例（めぐろたばこルール含む）」等、街づくりに関する条例を有効に活 用していきます。特に目黒通りや目黒川など地区の骨格を形成する施設の沿道につい ては、よりきめ細やかな規制・誘導手法として景観街づくり特定区域の制度活用等の 締結を推進します。 また、地区特性を踏まえた街づくりを進めるための手法として、建築基準法や都市緑 地法に基づき、近隣住民相互の合意により守るべき基準値など定めことが可能な「建 築協定」や「みどりを守る協定（緑地協定）」等の活用を図るとともに、みどりの保全・ 創出に関する各種助成制度等の活用を図ります。 ② 街づくりに活用できる国の交付金、補助制度 【総合的な街づくりにおいて、活用ができる交付金制度】 地区の総合的な目標に照らして、ハード面（道路、公園などの整備）からソフト面（住 民等による街づくりの検討への支援など）まで国や東京都の交付金等を積極的に活用 していきます。 ③ その他助成制度 （民間活力の導入等を期待した制度） 【目黒区及び東京都実施の補助事業】 商店街のイベントや販売促進に関する支援や目黒区及び東京都などが実施している 補助制度の活用の促進を図ります。 【その他融資等の助成制度】 目黒区自転車等放置防止条例に規定された民営自転車等駐車場に対する助成等の活 用促進を図ります。 14 ２． 街づくりの進め方 目黒駅周辺地区の街づくりを実現するための整備メニューの実施においては、区民、事 業者、区がそれぞれの役割を担い、進めていくことが必要となります。 特に、地域の実態に即したルールづくりなど、より良い街づくりを進めるためには、地 域コミュニティの維持・発展を図りながら、地域の個性や文化を大切にした、各地域別や 独自テーマ別の街づくりを進める取り組みが必要です。 こうした中で、現在行われている「目黒駅周辺地区整備懇談会」を発展させ、各地域別・ テーマ別の街づくりの課題に応じて、区と連携・協力した取り組みを進めていくこととし ます。 （１）地域コミュニティを活かした、地域別・テーマ別の街づくり ① 地域の個性や文化を大切にしたテーマ別の街づくり 地域の個性や文化となる目黒川の桜や歩きながら楽しめる街、商店街の活性化など、 地域内の独自のテーマ別に話し合いの場を設け、街づくりに取り組むことが大切です。 ② 既成のコ