2009第93回助产师国家试验合格状况.PPT

助産師国家試験結果の分析 最近の助産師国家試験の結果 回 受験者数 合格者数 合格率 2005年度 89 1,600 1,570 98.1% 2006年度 90 1,621 1,529 94.3% 2007年度 91 1722 1690 98.0% 2008年度 92 1742 1741 99.9% 2009年度 93 1901 1579 83.1% 　過去5年間の国家試験の結果は、上記の通りです。受験者数は増加し続けています。合格率は第92回までは非常な高水準を維持しており、受験者数の増加と共に合格者数も増えてきました。しかし、第93回は受験者は大幅に増えているのにも関わらず、合格率が16ポイント以上低下し、合格者数も3年前の水準に落ち込む結果となっています。どうしてこうなったのか、というのが、本稿のテーマです。 助産師国家試験合格率低下理由について 可能性は以下の二つが考えられます。 仮説1：試験自体が難しくなった？ 根拠：2009年度は、新たな平成22年度保健師助産師看護師国家試験問題基準が適用となりました。これが問題なのかもしれません。 仮説2：受験者増による質の低下？ 助産師国家試験は、受験資格の獲得のために、特別なカリキュラムで勉強し、正常分娩の介助を含む実習を一定数こなさなければならない、受験までのハードルが大変高い試験です。助産師養成所の入学試験自体が高倍率です。 産科医療の危機が叫ばれ、助産師を増やすための様々な施策が行われています。その一つが平成20年度からの厚生労働省の「助産師養成所開校促進事業」です。 看護師として既に働いている人を主な対象とした助産師養成所が増加しつつあり、ます。新しい養成所は教育の質を担保できているでしょうか？ 助産師養成所の他にも、看護大学、大学専攻科、大学院でそれぞれ助産師養成コースを増やしています。 上記のような諸要因により、国家試験受験者が増えているわけです。 以下に過去5回の助産師国家試験の養成施設別受験者数?合格者数のデータをお示しします。 仮説1（試験自体が難しくなった？）の検証 2009年度は、新たな平成22年度保健師助産師看護師国家試験問題基準が適用となりました。 その結果は以下のようなものです。 合格率 保健師 助産師 看護師 2007年度 91.1% 98.1% 90.3% 2008年度 97.7% 99.9% 89.9% 2009年度 86.6% 83.1% 89.5% このように、2009年度は看護師については大きな変化はなかったのですが、保健師、助産師はともに、大きく合格率が低下しています。 この試験はどちらも合格基準が公表されており、相対評価ではなく絶対評価です。従って試験が難しかったか、養成施設での指導が新しい試験問題基準に対応しきれていなかった可能性はあると考えられます。 しかし、だからといって、受験者の質の問題がなかったとまでは結論できません。 次に過去5回の助産師国家試験の養成施設別受験者数?合格者数のデータをお示しします。 仮説2の検証：2005年度第89回助産師国家試験合格状況 区分 学校数 新卒 既卒 受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率 大学院 1 23 23 100% 　 　 　 大学専攻科 1 14 14 100% 　 　 　 大学 64 523 510 97.5% 3 2 66.7% 短期大学専攻科 22 379 373 98.4% 4 3 75.0% 養成所 33 651 643 98.8% 2 1 50.0% その他 　 1 1 100% 　 　 　 計 121 1,591 1,564 98.3% 9 6 66.7% 仮説2の検証： 2006年度第90回助産師国家試験合格状況 区分 学校数 新卒 既卒 受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率 大学院 2 39 38 97.4% 　 　 　 大学専攻科 2 24 24 100% 　 　 　 大学 71 560 538 96.1% 15 11 73.3% 短期大学専攻科 20 331 314 94.9% 9 5 55.6% 養成所 34 632 594 94.0% 10 5 50.0% その他 　 1 0 0% 　 　 　 計 129 1,587 1,508 95.0% 34 21 61.8% 仮説2の検証： 2007年度第91回助産師国家試験合格状況 区分 学校数 新卒 既卒 受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率 大学院 3 38 38 100% 1 1 100% 大学専攻科 3 34 34 100% 　 　 　 大学 82 699 682 97.6% 26 24 92.3% 短期大学専攻科 17 183 178 97.