社会科地理历史科公民科.PDFVIP

社会科 ・地理歴史科 ・公民科 社会科 ・地理歴史科 ・公民科における学習過程の例 社会科 ・地理歴史科 ・公民科の学習過程には、主に、課題把握 （つかむ）の場 面、課題追究 （調べる）の場面、課題解決 （まとめる）の場面、振 り返 りの場面 がある。それぞれの場面における学習活動の概要を以下に示す。 【課題把握 （つかむ）の場面】 ・社会的事象に出会い、気付きや疑問から課題をつかむ。 ・課題についての予想や仮説を立てたり、調査方法や追究方法を吟味し学習 計画を立てたりすることで、課題解決の見通 しをもつ。 【課題追究 （調べる）の場面】 ・観察や調査、資料の活用、他者 との情報交換などを通 して、予想や仮説の検 証に向けて調べる。 ・課題について多面的 ・多角的に考え、社会的事象の意味や意義、特色や相互 の関連について考察 したり、将来の社会を構想 したりする。 【課題解決 （まとめる）の場面】 ・考察 したことや構想 したことをまとめる。 【振 り返 りの場面】 ・自分の調べ方や学び方、結果を振 り返る。 「主体的な学び」を実現するために 社会科 ・地理歴史科 ・公民科において、「主体的な学び」を実現するためには、 例えば次のような子 どもの姿が見 られるように、教師が手立てを講 じることが 必要である。 興味や関心を高める 「なぜ～なのだろう」、「どのように～なのだろう」などの課題を見いだ している 課題把握の場面で 疑問を感 じることがで 現在 の知識の不完全 さ 変化の特徴に気付 くこと きるように、相反する事 に気付 くことができる ができるように、グラフ ように、当該事象につい 実に出会 う場面を設定 や表などの提示の仕方を て知ってい ることを確 する。 認する。 工夫する。 ♦ 「相反する事実」として、例えば、米作 りがさかんな地域にもかかわらず兼業農家や 自 給的農家が増えている事実や、第一次世界大戦の反省から不戦や国際協調の動きがあった にもかかわらず、第二次世界大戦が起きてしまった事実などが挙げられる。 28 見通 しをもつ 課題について予想 したり、仮説を立てたりしている 課題把握の場面で 予想や仮説を立てるために、既習内容 既習内容等を基にして予想や仮説を立 やこれまでの生活経験から得た知識や てることが困難な場合には、必要な情 身近な事例を想起できるように発問等 報や資料を提示する。 を工夫する。 ♦ 課題をつかませた後、直ちに調べるのではなく、既習内容や生活経験、身近な事例等を 基に、課題について予想 させたり仮説を立てさせたりすることで、これからの学習に見通 しをもたせることが大切である。その際、予想や仮説の理由を問 うなどの働きかけが重要 である。 自分と結び付ける 課題を自分の生活に関わるものとして捉えている 課題把握の場面で 課題追究の場面で 振 り返 りの場面で 自分の生活、身近な地域 フィール ドワークによ