B13-経皮的肾砕石术-东京女子医科大学.PDF

経皮的腎砕石術を 受けられる患者さんへの説明文書 東京女子医科大学 泌尿器科 説明書 治療の名称 経皮的腎砕石術 説明項目 1. 診断名（病気の名前と進行度） （右 ・左 ・両側）尿管結石・腎結石 2. 病気の説明（どこに、なにがおきてどうなっているのか） 結石は尿路のいずれかの部位で形成される硬い固形物で、痛み、出血、または尿路の感染や閉塞の 原因となることがあります。 小さな結石の場合は症状がみられませんが、大きな結石が発生すると、肋骨と腰の間の部分に耐え がたい激痛が生じることがあります。 結石の診断では通常、画像検査と尿検査が行われます。 結石の形成は、食事の内容を変更したり水分摂取量を増やしたりすることで予防できる場合もあり ます。 自然に排出されない結石は砕石術や内視鏡治療によって取り除きます。 最初は腎臓で形成された尿路結石が、尿管や膀胱の中で大きくなることがあります。結石はその位 置に応じて、腎結石、尿管結石、膀胱結石などと呼ばれます。一方、結石が形成される病態そのも のは、尿路結石症、腎結石症などと呼ばれます。 結石は中年以上の成人および男性で比較的多くみられます。結石の大きさは、肉眼では見えないほ ど小さいものから、直径2.5 センチメートル以上のものまで様々です。サンゴ状結石と呼ばれる種 類の大きな結石の中には、腎盂（腎臓にある多数の細い管が集合する部分）と腎杯（腎盂につなが る管）のほぼ全体をふさぐほどのものもあります。 結石による閉塞部より上流側にたまった尿に細菌が停滞すると、尿路感染症が発生することがあり ます。また、結石によって尿路が閉塞された状態が長期間続くと、尿が腎臓内の管に停滞すること で内部の圧力が高まり、腎臓が拡張して（水腎症— 水腎症：拡張した腎臓）、最終的には腎臓の組 織が損傷します。 3．目的および必要性（なぜこの方法が提案されたのか） 目的：超音波で体外から腎臓に通り道を作り、結石を破砕し摘出するのが目的です。大きな結石 や硬い結石は体外衝撃波砕石術（ESWL）や経尿道的結石破砕術（TUL）による治療が有効ではない ことが多いため、この手術が選択されます。 必要性：尿管結石の場合、一定期間、経過を見ていても結石が体外に排出されないと、尿の流れが 妨げられ腎臓の働きが低下してしまう可能性があります。また、結石による痛みや血尿が出現した り、尿路感染症を合併することがあるため、結石を細かくくだき排出させる治療が必要です。腎結 石の場合には放置すると更に増大する恐れがあります。 4．方法（なにをどうするのか） あお向けの状態で膀胱の中をカメラで観察し、結石がある方の尿管に細いカテーテルを留置します （オクルージョンカテーテル）。このカテーテルの先端には風船がついており、腎盂（腎臓の中の 尿が集まる場所）を人工的に拡張して、腎盂への穿刺をしやすくしたり、壊した結石の破片が尿管 に落ちてくるのを予防します。 次にうつ伏せになり、超音波装置やレントゲン装置で確認しながら、腎盂にカメラを入れるための 通り道を作成します。はじめに細い針を腎臓に刺し、カメラを入れることのできる太さに拡張しま す。この通り道からカメラを挿入し、結石を確認します。結石を確認できたら、結石を砕く砕石機 やホルミウムレーザーなどで結石を細かくし、破片を摘出します。破砕が終了したらカメラの通り 道に腎瘻カテーテルを留置し、手術を終えます。場合によっては、尿管ステントと呼ばれる細い中 空の管を尿管から膀胱に留置することがあります。 5．受けた場合の予想される経過（期待されること） 手術当日はベッド上で安静が必要です。場合によっては酸素吸入を行い、点滴で水分を補います。 手術翌日から少しずつ安静が解除されます。飲水、食事、歩行は体調の回復をみながら開始してい きます。腎瘻カテーテルが抜けないように注意しましょう。 尿道カテーテルは血尿の程度によって、およそ 2～3 日で抜去します。 腎瘻カテーテルは、結石の壊れ方、破片の残り具合や尿路の損傷などを考慮して抜去する時期を決 めます。 手術後にレントゲン検査などを行い、残っている結石が大きい場合には、再度手術を行うか、別の 治療法（体外衝撃波砕石術や経尿道的尿管砕石術）を選択するかを決めます。 6．