分光测定と机器.pdfVIP

光「 ・放射の測定方法」小特集 資 料 分 光 測 定 と 機 器 † 専 門会員 馬場 護郎*小 森 律夫** とを示 してい る.図か ら見 られ るよ うに生産額が大 きいの 1.は じ め に は依然 として紫外 ・可視分光光度計で,次いで発光 ・原子 わが国の本格的な光電分光光度計の開発は,戦後,Be- 吸光光度計であ り,赤外 ・蛍光光度計は比較的少 ない. ckman社の光電分光光度計や,G.E.社の自記分光光度 生産台数で考えると,比較的単価 の高い発光光度計に比 計が輸入 され,こ れ らを手本 として始め られた.当初は紫 して,単価の安い紫外 ・可視光度計の台数 はかな り多い と いえる.紫外可視,原 子吸光,蛍 光光度計は輸出比率が大 外 ・可視域 における分光透過率,分光反射率の測定を 目的 とす る非 自記式の光電分光光度計が開発 されたが,や がて きく,生産高の半分近 くが輸出されてい る.これに反 し発 自記式のものが多 く開発 され るよ うになった. 光 ・赤外光度計は輸出比率が低 く,この分野での外国メー カーの強 さを示 してい る. 分光機器の種類 も紫外 ・可視域の吸光法を 目的 とす るも のか ら,赤外分光光度計や蛍光,発 光,原 子吸光 を目的 と 分光機器 には,こ の図に示 されたもの以外に医用光度計 す る分光光度計が開発 され,測 定の方法 も非 自記式の単光 や,液体 クロマ トグラフの検 出器 として用い られ るものが 束の測定か ら,光学的平衡法 を川いた複光束で自記式のも あ り,その生産高は,図1に 示す ものに匹敵す る程度 と考 のに発展 し,数年前か らはコンピュータ に よ る制御,演 えられる.特 に医用分野における分析の機器化 は近年急速 算,表 示 を用いたものが多数 を占めるよ うになった. に進んだが,これ ら分析装置の検 出器 としてはほ とん どの 場合,分光機器 が用い られてい る. ここでは,医 用 や液 体 クロマ トグ ラフ用 の検知器 として の分光機器 は対象外 として,汎 用 の分光機腸 につ いて考 え てみた い. 2.分 光測定 の対象 2.1吸 収 測 定 分光光度計は,当初化学的な 目的で,紫外 ・可視吸収ス ペ ク トルを測定す るのに用い られた. 試料は通常,溶液で,あ る波長 に対す る吸光度(内 部透 過濃度)を 測定 し,Beerの法則を用いて濃度測定を行 な う.スペ ク トルの