26420778研究成果报告书-KAKEN.PDFVIP

２版 様　式　Ｃ－１９、Ｆ－１９－１、Ｚ－１９ （共通） 科学研究費助成事業　　研究成果報告書 平成 ２９年 ６月 １２ 日現在 機関番号： １２２０１ 研究種目：基盤研究(C)（一般） 研究期間：2014～2016 課題番号： 研究課題名（和文）高温高圧水のコーク前駆体分散 ・水素供与効果に基づく温度勾配付与法による重質油改質 研究課題名（英文）Upgradingofheavyoilbymanipulatingtemperatureinhightemperatureandhigh pressurewater 研究代表者 佐藤　剛史 （SATO,Takafumi） 宇都宮大学 ・工学 （系）研究科 （研究院） ・准教授 研究者番号 交付決定額（研究期間全体）：（直接経費） 3,900,000円 研究成果の概要 （和文） ：高温高圧水を用いた重質油改質の効率化を目的とした研究を行った。まず、半回分式 装置を用いて一酸化炭素共存下における重質油の高温高圧水処理を行い、水性ガスシフト由来の水素供与が有効 であることと油分軽質化に最適温度が存在することを見出した。また、高温高圧水中での触媒存在下における水 性ガスシフト反応が低圧ほど促進されることも明らかとした。さらに、高温高圧条件にて温度勾配を与えうる温 度勾配付与型高圧処理装置を開発した。 研究成果の概要 （英文） ：Upgradingofheavyoilwasexaminedbysemi-batchflowsysteminthe presenceofcarbonmonoxideinhightemperatureandhighpressurewater.Thehydrogendonation throughwater-gasshiftreactionwaseffectiveandtherewasoptimaltemperaturetoproducelight oil. Further,thecatalyticwatergasshiftreactioninhightemperaturewaterwasenhancedinlow pressureregion.Thehighpressuretreatingdevicewithtemperaturegradientunderhightemperature andpressurewasalsodeveloped. 研究分野：化学工学 キーワード：高温高圧水　重質油　水素化　水性ガスシフト反応 様 式 Ｃ－１９、Ｆ－１９－１、Ｚ－１９、ＣＫ－１９ （共通） １．研究開始当初の背景 世界的なエネルギー需要の増大と原油成 反応器外側 分の重質化により、含水重質油を含む超重質 背圧弁 油改質法の開発が重要となっている。その際、 高性能水素化触媒を用いた接触水素化法で は、共存水が触媒を劣化させるため、水を有 効利用する新たな改質法が期待されている。 反応器内側 フィルター 高温水の利用は有力な選択肢であり、水を水 トラップ 3 素供与源として有効利用するためには、水そ 反応器(6cm ) のもののみでは困難で、水を活性化する触媒 ビチューメン や共存物質の利用が提案されている。 水性ガスシフト反応(CO+HO→CO+H)は、一