橡Taro100表纸jtd-熊本県产业技术センター.PDFVIP

平 成 １４ 年 度 事 業 計 画 書 熊本県工業技術センター ご 挨 拶 わが国経済は、長引く景気の低迷に加え、グローバル化にともなう世界的 競争の時代にあり製造業・非製造業を問わず厳しい状況にあります。 このような中、当センターの役割は、改めて申し上げるまでもなく「地域 企業への技術支援」であり、その支援の柱が研究開発、技術相談、依頼試験、 設備開放、技術者養成、技術情報提供などの業務です。平成１３年度（昨年 度）については、技術相談等の技術支援は、約４，８００件で前年度比３０ ％増となり、全体として地域企業の当センターの利用状況は確実に増加傾向 にあります。 当センターは、県の行政機関の一翼として、熊本県総合計画「パートナー シップ２１くまもと」及び「熊本県工業振興ビジョン」並びに「工業技術セ ンター業務指針」に基づき、高度技術に立脚したものづくり拠点形成を目指 し、地域企業の技術力向上に積極的に取り組んでいます。 今年度は、「工業振興ビジョン」が掲げる５つの重点分野を積極的に支援す べくテーマを設定しました。さらに、研究開発の効率を上げるべく、既存の 部の枠を越え、関係する研究員が、総括テーマの基に横断的にサブテーマを 設定し、共通する課題を解決するようにしました。このテーマとして、（１） ユニバーサルデザイン製品開発技術に関する研究、（２）高速大容量通信ネッ トワーク応用技術、（３）半導体や電子部品などの高性能部品の精密加工計測 技術に関する研究、（４）バイオ技術による生理活性化物質の生産、（５）環 境調和材料に関する研究の５題です。 研究開発テーマ選定に当たっての特徴は、成果重視主義を徹底したことで す。当センターで取り組む研究開発成果が、いかに地域企業に技術移転でき るかという観点から選定しました。その結果、研究開発テーマ数は３０件で、 そのうち継続テーマが１９件、新規テーマが１１件となりました。 研究開発業務以外については、技術普及として「ものづくりIT 技術研修事 業」を実施します。この事業は IT 技術を利用した効率的な生産技術を普及さ せるため、県内の企業に対し設計、試作、製造、計測までを平成１２年度に 導入した総合的なデジタル生産システム（３次元 CAD/CAM/CAE 等）を使用 して研修するもので、文字どおり地域の 「ものづくり」を支援するものです。 さらに、導入する重要備品は、各種工業材料の内部欠陥の解析や分析に用 いられる「超音波顕微鏡」、機械加工時に発生する振動を解析する「騒音振動 分析装置」などを計画しています。 このように研究開発を含めた技術支援事業等について、地域企業の多様な 要求に対応できる体制づくりに努めて参ります。 まさに地域企業の技術支援のため「地域企業に密着した公設の技術サービ ス機関」として役割を果たすため、全力で事業推進に取り組んで参りますの で、みなさまの一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。 平成１４年７月 熊本県工業技術センター 所 長 緒 方 忠 弘 目 次 第 １ 管理運営 １ 機構組織 １ ２ 部課別、職別職員配置 １ ３ 業務分担表 ２ ４ 予算状況 ３ 第 ２ 試験研究 １ 情報デザイン部 ４ ２ 生 産 技 術 部