海岸水理学-农业农村工学会.PDF

25 E葺 座 海岸水理学（1) 中 村 充串 I. まえがき その進行速度を群速度（Groupvelocity）とし、う。海の 波のエネルギーはこの群速度で進行する。 海岸；j，埋iよ水深学の中では比較的未解の分野といえ 海岸の波は群波に層するもので種々の周期，波高の波 る。他方高潮，津波，台風波浪，海岸侵食といった訪災 の集団であるから，実際に観測される波は，複雑な周 問題，沿岸土地資源、の高度利用といった時代の要請と相 期，波高である。したがってこの複雑な波の集団の代表 まって泣年の海岸水瑚（広くは海岸工学）の発展（主目覚 値を定めておくことが便利であり，代表波として次のも しし、。ここに講座として海岸；J，理の現況を実向的関から のがある。 紹介するが，これらの多くは研究途上のもので，例えぽ 宥義波（Significantwave）；述続観測i波高の大きい方 完全克\Jl体の定義の上iこ組一てられた一弾性論や，これに から数えて，全波数の 1/3の波数の波の平均値で有義波 立脚し；と備造力学のような不変のものは少なく，刻々に 高（H11a），有義波周期（T11a）で示す。 書き改められていく性質のものである。特に砕波手持f以浅 1/10最大波；連続観測波高の大きい方から数えて全波 の海岸現象につし、て取残された問題が多く，しかもわれ 数の 1/10波数の波の平均値で，いれを 1/10；最大波長J われの対象とする海岸工事は主としてこの領域に属する (H1110),1/10最大波周期（Ti/10）で示す。 ものであるミとを思えば，研究，工事施工体験，現地調査 平均波；全観測波の平均値で波高，周期をよl,Tで示 など，相関連して効率的な開発を計らなければならなL。、 す。 II. 波の一般的性質 最大波；全観測波中の最大の波で，波高，周期全Hmax, Tmaxで、示す。こわば観測波数の多いほどすなわち観測 1. 波のいろいろ 時間の長い程大きな伯があらわれる可能性がある。 71(の波は一つの定主った波形が繰返される単一波（E- Jementarywave）と，いろいろな単一波の集団である群 これらの代表波の中で実用上最も重要なのは有義波で ある（実用との諸式，資料が有義波で表現されているも 波（Groupwave）がある。単一波において波形の最高