筑前之样子申上候事26.doc

　　　　　十二月十二日 一大音寺、惣 　御灵（靈）屋江御参詣、御供揃五半時御先 　番鈴木東介其外出ル ｐ45一去月五日付小菅備後守様ヨリ御切紙、今日 ｐ45 　堺宿老餝屋藤右衛門出ス、右は唐紅毛物 　引請根証文写三通被差越、御手許ヨリ 　会所へ下ル 一会所請払役野口十郎兵衛退役跡、倅 　敬太郎江、跡役請払役被仰付度願一縊、 　久松碩次郎出ス 一唐人屋敷乙名京與右衛門、御席礼願出候旨、同人出 一御囲米方掛、会所請払役野口十郎兵衛跡掛 　之儀申上候書付、高木清十郎出ス 一唐物目利手代り村上嘉右衛門改名願、高木 　清十郎出ス、御承知印之上、下ル 一桜町組頭鰹屋惣八儀、苗字相改度儀願 　之通申付候御届、高木清十郎出ス 一福田六左衛門、唐人持用之内左之品々、通事 　頴川四郎太を以所望いたし候処、真ノ物を以 ｐ46　相願旨申出、御承知印之上、下ル ｐ46 　　一大中小羊毫　九拾本　　　　一玉版金丹筆　弐百本 　　一墨　　　　　六拾五丁　　　一竹器　　　　四ツ 　　一平安散　　　五拾瓶　　　　一筆架　　　　壱ツ 　　一筆立　　　　壱ツ 一福田十右衛門右同断、通事神代多十郎外 　三人を以所望、御印同断 　　一三希堂法帖　一部　　　　　一紅紋縮緬　　一切 　　一黒繻子　　　一反一切　　　一襟　　　　　五ツ 　　一毛胴着　　　三ツ　　　　　一紋呉羅　　　一切 平出… 高貴 平出… 高貴な人の名等を書く時、 敬意を表す為、その名から改行し前行と同じ高さから書き出す。 欠字…文章を書くとき、 高貴の人に 敬意を表すため、その名の上に１字か２字分の 空白を置くこと。 灵……靈の略字 御靈屋(おたまや?みたまや)……先祖の霊や貴人の霊を祭っておく建物。霊廟(れいびょう)。 五半時……冬至の頃は午前九時 小菅備後守(正容まさかた)…堺奉行1815～1816在任 根証文……担保 切紙… 正式でない 場合に用いられた 小型の文書。縦，横に 適宜に切られて用いられたことからいう。 書簡や 軍事的な 連絡に用いた 宿老…宿徳老成の人の意味。古参の臣や \o 家老 家老など重要な地位に就く者の称。町方?在方社会でも \o 年寄 年寄役、 \o 捕鯨 鯨猟に参加する \o 勢子船（存在しないページ） 勢子船の指揮者を指す言葉として使われた。 会所請払……貿易 席礼……役職の席を貰ったお礼 御囲米…非常時の救済の備蓄米 目利……鑑定 手代り……郡代?代官?奉行などに属して雑務を扱った下級役人 唐人持用……中国人が個人用として持っている品 真ノ物……漢文で書かれたもの 羊毫……羊の毛で作った毛筆 玉版金丹筆……筆の名前の一種 三希堂法帖(さんきどうほうじょう)32巻…乾隆帝(清の第６代皇帝?高宗?愛新覚羅弘暦1711～1795在任)が古名跡を刻した大集帖。北京北海公園の閲古楼に495の原石がある 三希…王義之『快雪時晴帖』? 　　　王献之『中秋帖』 　　　王珣『伯遠帖』（王珣から従弟王伯遠への書翰） この三人の書を指す。 法帖…古人の書を石?木に模刻し、拓本をとり折本に仕立てた物 呉羅…呉羅服連の略。舶来のごつごつした毛織物。帯?合羽に用る 一紅毛人脇荷掛通詞之儀申上候書付、高嶋四郎 　兵衛出ス 一子弐番船主沈萬珍ヨリ、崇福寺江寄付之儀 　願出左之通、高嶋四郎兵衛出ス 　　一竹細工寿星　一座　　　　　一脇掛　　　　四対 ｐ48　　一香卓　　　　壱対　　　　　一色毛氈　　　弐枚 ｐ48 一文化十三子年、江戸表ヨリ御差越相成候、御種 　人参代銀勘定帳上り、扣共弐冊、薬師寺 　藤右衛門出ス 一唐小通事並陸市十郎養子、善九郎儀 　不縁eq \o(\s\up 6(ニ　),\s\do 2(　))付、熟談之上伯父彭城清四郎方へ 　差返、離縁仕候届、久松碩次郎出ス 一同稽古通事太田勘十郎姉、小通事末席 　柳屋辰之助妻不縁eq \o(\s\up 6(ニ　),\s\do 2(　))付、勘十郎方へ差返 　離縁仕候届、同人出ス 一元町使相勤候太田市郎儀、病気eq \o(\s\up 6(ニ　),\s\do 2(　))付御暇 　被下置、此節和談之上離縁、実父吉村 　岩右衛門方へ差返候届、同人出ス 一長州下関嶋屋八五郎、右八五郎方へ居候元 　長崎寄合町遊女三輪木、長州下関 ｐ49　山形屋嘉吉、同所吉五郎呼出候儀、先達而 ｐ49 　毛利甲斐守様御用人中迠、御用人共ヨリ申遣 　候処、右は役儀相勤候、御家老ヨリ答可出旨、返書 　来ル （2011/12/21　松本?今橋）崇福寺…… \o 寛永 寛永六年（ \o 1629年 1629）長崎で貿易を行っていた \o 華僑 華僑 （2011/12/21　松本?今橋） 崇福寺…… \o 寛永 寛永六年（ \o 1629年