多嚢胞卵巣に関する臨床的並びに実験的研究.pdfVIP

483-1 原 著 多嚢胞卵巣に関する臨床的並びに実験的研究 StudiesonthePolycysticOvary 大 阪大学 医学 部産科 婦人科学教 室(主 任 足高 善雄 教授) 研 究 生 梅 岡 成 臣 SigeomiUmeoka (昭和34年8月29日受付 ・特別掲載) 内 容 目 次 第2節 実験方法 緒 言 第3章 実験成績並びに考按 第1編 多嚢胞卵巣婦人の臨床的研究 第1節 腟脂膏の変化 第1章 緒言 第2節 副腎の変化 第2章 臨床観察例並びに観察方法 第3節 子宮の変化 第1節 臨床観察例 第4節 卵巣の変化 第2節 観察方法 第4章 小括 全編の総括並びに考按 第3章 臨床観察成績並びに考按 結 論 第1節 臨床症状 第1項 頻度 緒 言 第2項 年令分布 第3項 月経 多嚢胞卵巣に関す る報告はかな り古 くか ら行われて 第4項 性器出血 い る.即ち1848年には既 にVirchowの記載があ り, 第5項 経妊回数 Rokitansky(1850)もこれに注 目してい る1).卵巣の 第6項 合併症 小嚢胞性変性(KleincystischeDegeneration)とい 第2節 尿中ホルモンの化学的定量 う言葉はHegar2)(1878)に始 まる3).以来此の状態が 第3節 楔状切除術後成績 生理的な変動のあ らわれであるか,病理解剖学的変化 第4節 基礎体温曲線 によるものであるか等,その成因に就いての研究報告 第4章 小括 も数多 く現れてい る. 第2編 多嚢胞卵巣の組織化学的研究 多嚢胞卵巣 と月経異常,不妊症等 との間に密接 な関 第1章 緒言 係があることは初めてKlebs(1873)によつて認め られ 第2章 実験材料並びに方法 (Bartel4)),1935年に至 りStein及びLeventhal5)が 第1節 実験材料 臨床的に月経不順(特 に無月経).不妊 ・剛毛多発 ・ 第2節 実験方法 子宮並びに乳房発育不全 ・脂肪過多(肥胖),病理形態 第3章 実験成績並びに考按 学的には両側多嚢胞卵巣を特徴 とする一連 の症候群を 第1節 組織所見の特徴 発表 し,本症 の唯一の治療法 として両側卵巣の楔状切 第2節 組織化学的所見