信号処理特論.pptVIP

信号処理特論 第6回：IIRフィルタ 本日の講義内容 実数係数のFIR-BPFの設計 IIRフィルタ入門 IIRフィルタのインパルス応答 IIRフィルタのシステム関数 システム関数とブロック図 IIRフィルタの極と零 極の位置と安定性 IIRフィルタの周波数応答 2次のIIRフィルタ ブロック図 極と零 周波数応答 極の位置と周波数応答 極の位置とインパルス応答 実数係数のFIR-BPFの設計（1） 複素係数のBPFは正または負どちらかの周波数にのみ通過域を持つ 正または負どちらかの周波数成分しか持たない信号，複素信号，には複素係数BPFでも良い 実信号は正負両方の周波数成分を持つため，複素係数BPFでは困る 実数係数のFIR-BPFの設計（2） 実数係数のFIR-BPFの設計（3）：例 Design a FIR-BPF with real-valued coefficients by modifying the system function of the BPF with complex-valued coefficients based on the 5-point running sum filter. The passband should be centered at angle ±p/5. 実数係数のFIR-BPFの設計（4） 5点移動和フィルタ(5-point moving sum filter)の差分方程式は以下の通り このフィルタを基にして、パスバンドを =±p/5だけずらした2つのBPFのシステム関数を求める 実数係数のFIR-BPFの設計（5） システム関数から各複素係数BPFの周波数応答を求めて図示してみよう 実数係数のFIR-BPFの設計（6） 複素係数BPFのフィルタ係数に注目 オイラーの公式より 実数係数のFIR-BPFの設計（7） 得られた2つの複素係数BPFのシステム関数を足して1/2をかけることで所望の実数係数のBPFのシステム関数を求めると??? 実数係数のFIR-BPFの設計（8） 次に周波数応答関数を求める 本日の講義内容 実数係数のFIR-BPFの設計 IIRフィルタ入門 IIRフィルタのインパルス応答 IIRフィルタのシステム関数 システム関数とブロック図 IIRフィルタの極と零 極の位置と安定性 IIRフィルタの周波数応答 2次のIIRフィルタ ブロック図 極と零 周波数応答 極の位置と周波数応答 極の位置とインパルス応答 IIRフィルタ入門(1) ここではインパルス応答が無限に続くLTIシステムを取り扱う インパルス応答が無限＝Infinite Impulse Response (IIR) システム／IIRフィルタ IIRフィルタでは入力信号だけでなく、出力信号の過去の値を用いて出力を求める（出力がフィードバックされる） 再帰的フィルタとも呼ばれる IIRフィルタのシステム関数は有理関数となる Z平面の原点以外の位置に極を持つ IIRフィルタ入門(2) IIRフィルタの差分方程式の一般形は次式となる フィルタ係数が{al}と{bk}の二組必要 （l=1,2,...,N, k=0,1,2,...,M） IIRフィルタ入門(3)：例 M=N=1の例を見てみよう ブロック図は以下のようになる IIRフィルタのインパルス応答(1):例(1) IIRフィルタの時間応答の例を見よう これに次の入力信号を与える 時刻0の出力は??? IIRフィルタのインパルス応答(2):例(2) 現実の因果性を考慮すると以下の条件が必要 これを利用すれば無事出力が求まる IIRフィルタのインパルス応答（3） 以下のIIRフィルタを考える このフィルタのインパルス応答は次式となる IIRフィルタのインパルス応答（4） Initial Rest Conditionsを適用すると??? これよりインパルス応答は IIRフィルタのシステム関数(1) インパルス応答hFIR[n]を持つFIRフィルタに対して以下の関係式が成立した この関係式はインパルス応答hIIR[n] を持つIIRフィルタについても同様に成立する IIRフィルタのシステム関数（2） フィードバックを持つ1次差分方程式の一般形 この差分方程式をZ変換すると次式を得る これを以下のように変形しておく IIRフィルタのシステム関数（3） システム関数の定義(H(z)=Y(z)/X(z))より IIRフィルタのシステム関数（4）：例 次の1次IIRフィルタのシステム関数を求める 上の差分方程式をZ変換して次式を得る よってシステム関数H(z)は次式となる I